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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 472

指先で操る極細の妖糸が軋みを立て、魔性の妖物と化した三体の縫いぐるみが光と影(+a)に襲いかかる!!
「来るっ!?」
ひかるがSF光線銃じみたデザインの武器を具現化...精神力をチャージ。
『桜川光樹から高エネルギー反応!精神ビーム兵器です!!』
E組司令室、芽衣子の叫びに『ふむ』と気にした様子も見せぬ珠久と某。
先頭で牙を剥いたシーサー、獅子に似た鼻面が撃ち抜かれた。
続いて影井が弩から放った棒火矢がビリケンさんを吹き飛ばし、えったのライフル弾が(やっぱり)ハチ公をハチの巣にした。
…観客席で沖縄県民や大阪府民(主に山本ひじりと金大地)、東京都民がバチ当たりな戦果に青ざめる中…佐藤某の人形劇とやらは、詰め物を撒き散らしながら幕を閉じた…。
ひかる達が第二弾を放たんと身構える中、なおも某は不適な笑みを浮かべていた。
「お代は見てのお帰り、だっけ?」
ビームライフルを再チャージするひかるに減らず口を叩く某。
「お幾らほど頂けるんで…じゃなぁい?」
平たく潰れた縫いぐるみ達の動き、そして某に合流しつつ懐に閃光弾を忍ばせた珠久にひかる達は気付いていない…。
『最大チャージまで約五秒!5.56mmライフル弾並のパワーを確認!!』
某の口上は芽衣子に分析を行わせる為の時間稼ぎか。
びきゅううんっ!!
えったの時と同じく、弾道を先読み回避する珠久と某。
「外したっ!?」
ひかるの精神ビーム...パワーを上げればチャージや照準に隙が出来、連射モードでは手傷に至らない。
珠久はビームに閃光に紛れて突進してきたえったの十字銃剣を、剣の稽古でもつけるかの様に捌きながら宣う。
「当たらなければ何とやら...さて某くん?遊びは終わりにしようか?」
某は影井の手裏剣をマフラーで打ち払い、司令室の吉原芽衣子に承認を求めた。
「芽衣子ちゃん『アレ』の承認を頼むじゃない?」
『アレ』…綿が飛び出し、へにょっと潰れた縫いぐるみ達にまだ仕掛けがあるのか?
『はい…大会委員からの承諾を確認しました!?』
芽衣子は眉を歪めた。
…大会規定ギリギリの装備がこうもアッサリ?…
矛盾の問答にも似た試合における曖昧な武器規制。
極端な攻撃力、防御力を持つシロモノは土壇場で反則を取られる可能性があるので試合中、再確認を取ったのだが…二つ返事の許可。
(先程のいきなりのゴング・・・そして余りに曖昧な武器の規制・・・私の知らないところで大きな力が働いている・・・?でも・・・)
この試合に見え隠れする不可解な事象に何かあると考え込む芽衣子だったがこの場で結論を出すには情報が足りないと判断し、かぶりを振って試合に集中する。

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