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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 467

「そっちがやる気ならぁっ!邪魔をするなぁ!?」
えったにしてみれば花丸への敵意は薄かったが…いざ立ち塞がる相手となれば話は別である。
ガンスリンガー能力で加速された弾丸は花丸の装甲を確実に砕いてゆく。
バイクのダメージは最高潮に達し、ライフルの方も空クリップが飛んだがしかし、両雄決して退かぬ…
「いい度胸だ、慌てて逃げ出すかと思ったんだがな…!」
花丸はバイクを捨て跳躍…彼の場合、体から離れた具現化アイテムは消滅するタイプだが、当然加速は残る。
「射撃は見事…だがコイツはどうだっ!?」

花丸が再構成した具現化武器…必殺のノコギリ剣『チェーンソード』を大上段に構え落下速度を加えて打ち下ろす!!並の剣で受けようモノならもろとも両断されるであろう一撃。
…ぎゅいいいんっ…
具現化武器同士、精神力のスパークを起こしていた。
勝利を確信していた花丸に驚愕の色が浮かぶ。
「十字槍だと!?」
チェーンソードの一撃を打ち払ったそれは、十文字槍に似ていた。
特訓(というかH)でえったがひかるからコピー、応用した具現化能力…本来は槍の代用でしかない銃剣付きライフルがコラボ武器に進化した姿であった。
花丸は血管が泡立つような感覚…神経がアラートを鳴り響かせる感覚に、不格好ではあったが瞬時に転がり間合いを取る。
流石て言うべきか…
花丸のいた場所にえったの『十文字槍』からの銃撃…無論変化したとて銃である事に変わりは無かった。
えったも多少驚いた目で身体を起こしながら埃を払う花丸を見た。
「ひえーぇ…あぶねえ、あぶねえ…」
戦闘における『本能』的な部分で躱してのけた花丸…
「…無駄に厄介な人ですね……」

怒気と苛立ちの混ざった声で言うえっただが、花丸は言う通り厄介なのは認めざるを得ない。
ワイルドな気性とは裏腹に、正確で的確な攻撃を持ち味とするえったにとって本能で闘う訳の解らない相手は相性が悪い。
むしろひかるが相手する方が分がいいのだが…一度突っ走ったら止らないえったの性格上替わる事はありえない。

『えった!一旦下がれ!』
インカムから刀機の怒鳴り声が聞えるがえったは無視をする。
『ちっ…おい、ひかる!誰か援護に向わせろ!』
「はいっ!じゃあ…理都さん、えったちゃんの援護に向って下さい!」

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