PiPi's World 投稿小説

香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

の最初へ
 464
 466
の最後へ

香港国際学園〜第二部〜 466

そう言う珠久に優魅からの通信が入る。
「委員長…そろそろ次のプランの準備にかかって下さい……前線には花丸君を暴走しない程度に『使って』貰えば結構かと思います」
「オーケー軍師殿…そうさせて貰うよ」
優魅の指示に素直に従う珠久…
あらゆる意味で珠久は優魅を信頼している。
珠久の闇の面をよく理解し、それに合わすように作戦を立案…そしてE組の闇の部分の非難は自らが受ける。

何も言わず『謀略家』になりきってる優魅を珠久も利用している部分はかなりあるし、実際に珠久に向けられる筈の内外の非難の殆どが優魅に行っている。
聡明な優魅だからそれを理解している筈だが…何も言わず受け入れるのは彼女が『闇』ばかり見てきたからだろうか…
A組で腕組みして殆ど動きの無い刀機…その戦術家としての能力と優魅の能力比べも実際に闘ってる者と同じぐらいこの闘いにおいては重要になってくるかもしれない。


挑発を受けたえったはひかるの指示に耳をかさず、E組前線にいる花丸へと突込んで行った。
「僕を…犬って…呼ぶなぁ!」
ガンスリング能力を使い、花丸へ一斉射撃をするえった。
『えった!ひかるの指示に従え!』
刀機はインカムを通じえったに注意するが、聞く素振りは見せない。
挑発してきたのは珠久と某の筈…しかしえったの攻撃は何故か花丸に集中している!?
「うわっ!?さんざケチつけながら突っかかって来るたぁ男宿の無法者らしいやり口だぜ!!」
たたらを踏む花丸
無論本来は珠久と某を狙っての銃撃だったが...
『正確な狙い故に』
『予測は容易いな』
こっそり射線上から二人が逃れた故すぐ近くに居た花丸に集弾しているのだ。
「いいだろう!!」
ぶぉん!!
花丸はバイクを具現化...装甲の様なカウルでライフル弾を弾きながら突進『ハラヒライダー龍牙』を名乗る所以となったマシンである。
「落ち着け平原(…コイツもまぁ扱い易い)!フォーメーションを乱すなっ!!」
珠久はあくまで形式上の制止を試みて見せる。
「珠久ぁ!てめぇのやり方も気に入らねぇが…向こうがやるならやってやるっ!!」
無論それで花丸が止まらぬ事など承知の上である。
そして辺里影汰がブチ切れるタイミングを見計らい、花丸を挑発する形に誘ったのである。
会場、観客席からは熱血キャラ二人のチキンレース…
片やバイク、片やライフルという形はとっているが…旧き良き中世騎士道の馬上槍試合の如く映るであろう。

SNSでこの小説を紹介

学園物の他のリレー小説

こちらから小説を探す