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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 463

『なんとぉお!?大会委員は問題ナッシングぅ!!ノープロブレムの即決回答ぅウウウ!?そう来なくっちゃあ!!ルール無用の残虐ファイトぅ!!そう!!ヒールあってこそのエンタータイメント!!どうするA組ィイイイ!?』
観客席の反応は様々だったが…間を置いて大半はこのハプニングに狂喜乱舞、瞬く間にそれは広がってゆく。
『予めサクラでも仕込んでいた』かのように…。
そんな策謀など露ほども知らぬ当の本人、イの一番の当事者ひかる姫(光樹)…脳髄まで揺さぶる蹴りに意識は混濁、その上に閃光弾で視界まで奪われていた。
「きぃいいっ!やぁああっ?!」
ひかるが半ばヒステリー状態で悲鳴を上げる中、聴覚だけはヤケにハッキリと機能していた。
だだだんっ!
「こぉん畜生ぉおおおっ!!」
機銃の様なライフルの速射とハスキーな罵声。
えった(影汰)が同じく視界を奪われた中で応戦しているらしい。
「影井くんっ!!」
「承知!!」
何処に居たのか(ずっと居たのだが兎も角)影井とえったの必要最小限の遣り取り。

盲目状態をどうにかガンスリンガー能力の自動照準で凌ぐえった。
ライフルのクリップ弾倉を換え、片手撃ちで牽制を加えながらひかるを引きずって後退する。
前線に影井を残した理由…腐っても忍者、急激な明暗の変化への耐性を身に付けている故閃光弾のダメージが小さい彼に任せたのだ。
「えったちゃん!ここは引き受けた!今の内に烏丸くんに回復を…でござる!!」

影井が影踏み能力による足止めと、手甲に仕込んだ火薬...マジシャンばりにカラフルな火炎を撒き散らしながら珠久と某を牽制していた。
「ちいっ!データの少ない奴めっ!!」

その頃、教員用観客席では…
「おいおい…ありなのか?あれ」
「昔のあなたはもっと悪どい事、平気でやってましたけとね…」
銀城、平泉が口々に言う。
しかし、理人には試合前の珠久の接触から当然、予想できた事であった。
(…あの男、何を考えているんだ?)
理人は考え込む。
その時…
『橘理人教諭…聞えますか?』
念話で話しかけてくる者がいた。
『…誰だ?』
『我輩はまぁ、生徒Dとでも名乗っておきましょう…
倶利伽羅様からの遣いである』
『みことの?』
『YES!そちらも忙しそうなので手短に…
1-Eの委員長殿からの要求には素直にのんでもらいたい』
『何故?』
『我輩、使者なので詳しい話は…
これも伝言なのですが、「それが皆のためになるんだよ」以上!』
『むぅ…』
『では、我輩はこれで…
フハハハハッ!』
最後に不快な笑い声をあげて一方的に念話は切れた。

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