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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 457

所変わって1-A控室…
ひかる達1-Aメンバーは最後のミーティングに勤んでいた。
「何か会場の方が騒がしいですね。」
「音無の兄貴が観客に何か言ったんじゃねぇのか?」
「そうですね…」
ジョーの説明に大して面白くもなさそうに返事を返す。

そんな感じで…えったはぞんざいに返しながら…鼻をひこひこと動かしている…何か異常の臭いをかぎ分けるかの様に…。
会場の喚声に紛れて爆発音も聞こえたが…それとはまた別口の異変…。
「・・・?」
兄とは対称的に…COOLでサイレントな音無次郎が無言でえったに問う。
「あ…なんでもないです。」
それはそうと何の冗談かひかるえった、今日も今日とてメイド服であった…メイド喫茶のぬえママが店の宣伝に…と用意した衣装。
能力者用の防弾防刃その他、特殊攻撃に気休め程度…とは言え拳銃弾やナマクラ刀ぐらいは止められる代物。

教員ではなく学園内の飲食店経営者、ぬえママならではのサポートであった...何の冗談か、カチューシャの飾り…赤い角だのV字アンテナだのは流石に外したが。

「私闘スタジアムも...見世物要素が強くなったな...でござる。」
まぁ衣装は自由...かく言う影井は防具付きの忍者服というイデタチ。
音無弟...次郎はセピア色のジャケット姿。
烏丸は国際問題になりそうなスラングの書き殴られた古着ジーンズ...背中には烏をモチーフにした家紋...このドレッド頭のチャラ男くんも一応、高貴な能力者の家系だろうか...よーするに私服姿だ。
「序盤は当初、前衛の三人で弾幕を...云々。」
「うむ...後方支援の狙撃...云々。」
ひかると真奈美が作戦内容の確認や指摘を行っていた。
ひかるは具現化銃...ビームライフルの様なモノと思えば良い。
えったは自動ライフルとマグナム、影井は時代劇系の飛び道具らしい...。
「あ...今更、火縄銃なんてボケはやらないから大丈夫だよ...でござる。」
影井くん、誰に説明してるんだか...ファッ〇な二人はアヤセアームズを通して調達、安く購入した狙撃ライフルがメイン装備に、私物の刀と拳銃...基本的に後方支援。
射撃一辺倒な作戦に見えるが…敵の侵攻を妨げ近接戦闘になるまでに多少なりともダメージを与える作戦だ。
破壊力や確実性では能力を活かしたチャンバラが圧倒的に有利…そして飛び道具、特に銃器は『低レベル能力者の武器』だの『戦いのロマンがない』などと敬遠されるきらいがあった…。
「しかし…それも用兵次第…。」
刀機の言う通り狙撃銃や携帯火砲による牽制…
射撃武器の具現化が可能となった桜川ひかる、辺里えったの様な射撃適性のある能力者…その辺を活用しない手はないのだ。

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