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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 456

「試合とは言え…本来お互い敵同士なんだよな…。」
「そう…こんな戦い…なくなってしまえば良いのに…。」
流の胸に深く頭を預ける頼…
移籍編入による戦力増強…ここ最近キナ臭い学園の覇権争いに疑問を抱いている様子…
この二人にとってクラスは勢力でも独立国家でもなく『クラス』なのだ。
スタジアムでは二組目の前座…やっぱイヤ〜ンな女生徒がしょーもない試合で一部の男子生徒を喜ばせていた…時間的には三組目を行うか、本試合1-Avs1-E戦を始めるかギリギリといった所…。

…会場内のプレハブ…前座選手控え室…
「行くわよ…レイナ…。」
と、自分自身に言い聞かせる彼女もまた野良生徒…決意の表情で紅いレオタードに…
『当初予定されていた…前座三試合目を繰上げ本戦に…』
「え?」
…足を通そうとした所でプログラム変更の会場放送…続いて放送部、音無太郎のけたたましいアナウンス…
『さぁあて皆さんお待ちかね!クラス対抗戦っ!!』
「えぇえ〜っ!?」
勢い良く立ち上がり憤慨する少女…レオタードがもつれ、埃だらけのロッカーにほぼ全裸で頭から突っ込んだ。

「ん〜もうっ!!」
埃を吐きながら起き上がり、腹立ち紛れに蹴飛ばした。
グレネード弾
着発
そして
暴発
…プレハブが…十文字の火柱を噴き上げた…
まぁ
不幸な脇役そっちのけで…放送席。
『え〜本日のゲストは服部優奈さん!学園医療部門…超常能力研究室長さんっ!!』
『初めまして…服部優奈です…学園医療部門超常能力研究室長を努めております。』
グレーの地味スーツ…髪をアップに結った何処までも地味な受付嬢かお茶汲みOLを連想させるその女性が恭しく音無に一礼した。

「我々超常能力研究室、通称超力研は本校の生徒、教員…つまり能力者についての色々な事を研究しています。
能力の発現、個人の能力がどのような事象に影響されて変化するのか。
現在ほとんどと言っていい程分かっていません」
ここで一呼吸おいて優奈は再び説明に入る。
「そこで我が超力研はこのクラス対抗戦から何か新たな事が分かるかも…と思い、今回解説の仕事を頂きました。
皆さん、何か分かった事があったら超力研にご一報下さい」
優奈はまた深く頭を下げるとややエキサイト気味の音無太郎にマイクが帰ってきた。

「っさあ!!、今回のカードは1-A対1-E、共に今まで全戦全勝!
数々の猛者達に敗北の煮え湯を飲ませてきた歴戦の勇者達ィ!
そんな奴らが今日、ここに集う!
試合の結果なんて分かるわけないが分かっている事が二つある!
それは、今まで見たことのない死闘になる事と…
どちらかのクラスの連勝記録が止まるって事だァ!。お前らァ!燃えてきたかァ!!」

「オォォォォォ!!!」
ヒートアップする観客達、既に彼等のテンションは最高潮まで高まっていた。

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