PiPi's World 投稿小説

香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

の最初へ
 451
 453
の最後へ

香港国際学園〜第二部〜 453

…からからから…
「おーし出席取るぞ。」
いつぞやと同じく、窓から入ってガタピシする理人。

「また…パパラッチですか?」
「それとも命知らずのヒットマンが?」
ひかるえったの何気無い問掛けに力無く笑う理人。

「剣百太郎…いや剣百恵の正式な移籍は朝イチで受理したのに…何で私達は…ってな。」
実際…百太郎(百恵)が生徒会に書類を提出したのは手籠め…ゴホン!
…兎に角ゴホン!な二日の間に理人との面接までとっくに済ませていたのだが…
ひかる姫(桜川光樹)目当ての連中が何やらカン違いしたらしい。

「えうぅ…お互い苦労するねぇ…。」
ばいんばいんなバストにぷにゅっと顎を乗せながら机に突っ伏すひかる。
「ひかるさんのは比較的無害だからいいじゃないですか。」
えったの口ぶりからして…彼女の周りに集まってくる連中は確実に有害らしい。
「そーでもないの…カメラ小僧さんにストーカーさん、あと…えっちぃおねえさん達…全部未来ちゃん達で追っ払ってくれたけどさ…。」
…1-Aお客様相談センター水嶋流さえ通さず、ひかるえったの元に直接交渉に来た…当然迷惑な方の…輩もいた様だ。

「で、どうだ?。そっちに来た奴らの中に協調性があってかつ使えそうなのは居たか?」
1-Aの人事課長、流が二人に聞くがえったはすぐに首を横に振った。
「こっちはゼロです。協調性の欠片も感じなかったし何より弱すぎます。」
「そうか…そっちはどうだ?」
少し残念そうな顔をしてひかる達の報告を促す。
「うん、こっちはねぇ…」
「待って、私が説明するよ。」
「うん、わかった。じゃあ雪菜ちゃんお願い」
ひかるの許可に軽く頷くと雪菜が説明を始めた。

「さっき聞いたと思うけど私達の所にはカメコとか色々来たけどその中で使えそうなのは2〜3人かな。」
「へぇ…そいつらはどんな感じなんだ?」
「うん、まず一人目は…」
「気弱な薄幸美少女」「誘拐犯とさらわれた子供デスよ」
雪菜の説明に量子とサラが口を挟んで来た。
「…すまん、もう少し分かるように説明してくれ。」
「あ、うん…続けるね」
流のごく普通の反応にこれまた普通に返す雪菜。これが理想的な会話のキャッチボールというやつだろう。
「一人目は何かとツイていない娘だったわ…黒猫に横切られていたし、
水溜まりにははまっていたし」
「何か少し気の毒な子だな…」
「残りはガタイのデカい黒ずくめの男とやたらと小さい真っ白な女の子の二人組」
「確かに誘拐とかなんとか言われそうな組み合わせだよな…」
場外から色々な突っ込みが出ている中で雪菜は説明を続ける。
「協調性は三人ともクリアで肝心の能力の話だけど、三人とも中々面白い能力を持っていたわ。」

SNSでこの小説を紹介

学園物の他のリレー小説

こちらから小説を探す