PiPi's World 投稿小説

香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

の最初へ
 448
 450
の最後へ

香港国際学園〜第二部〜 450

「問題を起こしそうでなく協調性があり尚且つ即戦力になるって条件でここまで絞った、簡単なプロフィールも付けてある」
「へぇ〜どれどれ、うわ〜沢山いるさ」
 早速パソコンを覗き込むひじり。
「如何せん人数が多くてな、絞ってもその数だ」
 そう言う流の顔には疲労の色が見え隠れする、おそらく明らかに危ない輩以外全員の調査を行ってたのだろう。
「まあ、それだけ俺達が有名になったって証だ」
ジョーが少々誇らしげに言う。
その1-Aが有名になるきっかけを作った1-C戦、1-A間の不和が高まりガタガタにチームワークが崩れた状態から立て直し、勝利に導いた光樹、今でいうひかるにもある種のカリスマ性が宿っていたと思われる。
「だが喜んでばかりもいられない。前以上に有名になったことでデメリットも生じる」
「なんなのさ、そのデメリットって」

ひじりが手に付いたご飯粒を食べながら流に聞く。
「ヘッドハンティングの可能性だ。1-Aの光と影と言われる程のあの二人、指揮力・戦闘力共に優秀な刀機さん、この三人がこれまでの勝利に大きく貢献している。他のクラスがこれだけ戦力になる人間を見逃すと思うか?。」
「今のメンバーで十分勝てるっていうクラスでない限り狙ってくるだろうねぇ…」
ぼすぼす…ぼすぼす…
美夏がまだジョーのアフロで遊びながら呟いた。
「まあ、あの三人に限って移動することはないだろうな。」
そう、ひかるには奴隷ズが、えったには理都達がいる。明らかに武人の性格をしている刀機は無論、話には乗らない為、問題は無い…という訳だ。
「ん?もうこんな時間か…そろそろ皆が来る頃だな」
廊下から響く足音を聞き取って流は話を締め括り、恐らく未来や真奈美に渡すであろうスカウトの報告書らしき書類を出していた。
がらがらがら…
スライド式の学校によくあるドアが聞き慣れた音を立てる。
「おい〜っす!…ありゃ?、今日はやけに人がいねぇな…」
本日一人目のムフフ組は理都、その後に続いてえった、佳奈美、そして百恵が入って来た。

SNSでこの小説を紹介

学園物の他のリレー小説

こちらから小説を探す