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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 449

実際、百太郎(百恵)ですら100%は信用出来ない。
影汰に喧嘩売って返り討ち…彼女なりの『士道』に基づいた愛人宣言、そして移籍。

昨日のミーティングの合間…女の子同士の雑談で本気とも冗談とも解らぬ話、百太郎は…。
「死が二人を別かつまで…腹心として妾として生涯(云々)」

…と宣った。

「僕様ちゃんサムライ語は理解不能なのよん。」
ぼふぼふとジョーのアフロと戯れる美夏。

命懸けで影汰に尽くす様な台詞だが…どこか含みを感じさせた。

…百太郎(百恵)は武士としても、女の子としても影汰に惚れ込んではいるが…。
そこには恋愛ドラマ仕立ての戦略シミュレーションゲームばりに、複雑な愛憎の葛藤ゲージの揺らぎが見え隠れしていた…故あらば謀反の刃を突き立てんばかりに…ボヤボヤしてたら後ろからバッサリだぁ!!

そんな中で南国スマイルを浮かべながら握り飯にかぶりつくこの男。
「心配ば〜っかしても仕方ないさぁ〜…もふもふ。」
ひじりにぃにぃ的な沖縄情緒の前には謀反も謀略も下克上も、待ち合わせの時間厳守も存在しないのだ。

「それに流が……もふもふ……スカウトしたなら……もふもふ……そんなに変な奴って……もふもふ……ことはきっとないさ」
「ひじり、食うか喋るかどっちかにせぇや、行儀悪いで」
 大地がそう言うとひじりは能力で手に口を作り、その口でおにぎりを食べながら話し出した……そこまで食いたいか。
「で、その野良生徒達は結局どんな奴なんさ?」
ひじりに聞かれると流は困ったような顔をして少々悩んだ後こう言った。
「形容するのは難しいが……敢えて言うならば、そうだな……ユニーク」
 良いのか悪いのか判断に苦しむ台詞である。
前にも説明したが…気苦労の多い水嶋流。
諜報活動なぞ名ばかり…刀機は休ませる意味も兼ねて『観戦がてらスカウトの真似事でもしてくれれば良い』と指示したのだが…。

「なんか…向こうから勝手に接触してきたよ…。」
溜め息まじり…全部受け入れるのは無理…と付け加えた。
登校途中、活動を始める前から行く先々に1-A入り希望者が現れたらしい…実質リーダー格の刀機や未来ではなく彼に殺到したのだと言う…。

…大半はとにかく戦力の高いクラスに入りたいと言う連中が…若しくはただ面白そうだからと。

「俺は1-Aの人事部長でもお客様相談センターでもないんだぜ?」
心なしか前髪の薄くなる音まで聞こえて来そうだ。

…その他の理由…光樹の大ファン?だか淫乱なんだか…奴隷ズ入りをやたらと切実に願う酔狂な女生徒達。
ひかるたん萌え〜(ハァハァ)なAボーイズ。
事情は全く不明…とも言い切れないが…明らかに辺里影汰の首を狙う過激派。

「まぁそんな連中はテキトーに流したがな。」
…と電子手帳のデータを教室備え付けのパソコンに移す…何だかんだ件の『ユニークな奴ら』をピックアップしていた様だ。

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