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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 448

「(嫌な予感か・・・)」
芽衣子の言葉を頭の中で反芻する。
「(危険因子があるとすればあの二人・・・か。いざとなったら禁を破るしか・・・?)」
そこまで考えると軽くため息をついた。
「ま、考えてもしかたない。なるようになるっかな」
あっけらか〜んとそう言うと珠久も教室を出ていった。
…1-A教室…
 生徒達が集まりガヤガヤと何か話している、その中心にいるのは水嶋流、諜報活動を命じられていた彼である、それに関係した事を話しているのだろうか。
「それで一体どんな奴らなんだ? お前が見つけた即戦力になりそう野良生徒ってのは」
 ジョーが流に問う、どうやら情報収集以外の目的、戦力になりそうな野良生徒との接触についてらしい。
因みに早朝の教室に現れた生徒は…流を始めとしてジョー、影井、烏丸、大地、美夏、八神、ひじり…
要は男女間の関係とかに無縁な連中である。
ジョー、美夏は実に高校生(?)らしいカップルで何やら青春してるが、どちらかと言えばこっちの仲間…性と暴力からやや遠目のほのぼの連中なりに対抗戦に気合い入れているようで、そうやってクラスの勝利に貢献しようと頑張っている。

そんな連中を尻目に、後のA組の連中は…朝からムフフな訳でまだ来ていない。
「俺も男宿で当たっていたが…なかなか気合いのあるヘアがいねえ…」
男宿に出入りの『アフロ漢』ジョー…基準は髪型かいとツッコミたいのを皆抑えながら流を見る。
「で…役に立つんかいな?、ソイツら……でもや、役に立ってもモメる奴ならあかんで…」
ストーカー魔女の出現を気にしつつ、隠れるようにしていた大地が口を開く。

「もしまた『あの時』みたいになったら……考えとうないわ」
 そういって大地は肩を竦める。
 大地の言う『あの時』そう、奴隷ズと影汰間の確執によりA組全体を不和が覆ったC組戦である。
「そうだな、やっと組全体が纏まったのに余所者のせいでバラバラになったら最悪だぜ」
 ジョーもそれには同意見のようだ、いや寧ろこれはA組の共通認識とも言えよう。

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