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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 447

それすらもないのだ。

ここは香港国際学園…『この世』に有らざる者さえ集う場所…。


…1-E教室…
こちら約一名『地球人ではない者』。

「ははは…はいっ!わわわ…わかりましたでありますぅ!引き続き特異点『桜川光樹』と凶悪宇宙人『辺里影汰』の調査を行うでありますぅ!!」
ケ〇ロ軍曹みたいな喋り方でケータイに向かって『敬礼』までしながら応対する南田美波…。
手元に儀杖銃でもあれば『着剣捧げ銃』(チャッケンササゲツツ…大統領クラスのVIPに対する敬礼動作)ぐらいしてそうな勢いであった。

宇宙警察機構学生部門太陽系第三惑星極東方面駐在警官、南田美波巡査…。

宇宙刑事ナントカと同型列…の、木っ端警官。
まぁこんな学校なら宇宙人ぐらいいるよね、うん。

『学園刑事ミナミダー』を名乗る彼女、確かにお子ちゃまでちょっぴりイタイ子ではあるが…決して(ピー)な電波を受信している訳ではない。

アレ?でも階級『巡査』ってヒラ警官…『刑事』を名乗るのはオカシイんじゃない?と思ってる読者諸君。

「うるさい黙れ。」
美波がアヒルの嘴みたく唇をとんがらせながらこっち睨むので勘弁して頂きたい。

『特異点』『凶悪宇宙人』とまぁ大袈裟に表現してはいるが…ヒラ警官に任せるレベルなので実の所、大した事件ではない(美波の唇がペリカン並になってきたがほっとこう)。

ただこれだけは言える。
桜川光樹と辺里影汰の存在は能力者の基準でも十分異質なのだ…と。

美波が携帯をしまい窓側最後尾の特等席で二度寝を始めると…どよどよと1-Eの面々が教室に集まり始め…委員長、副委員長、芽衣子が教壇を陣取った。

「芽衣子君、みんなに今日の予定を」
「はい、委員長。この後選手各員は控室にてミーティング、他の生徒は自由時間になりますが、くれぐれも時間に遅れる事の無いようお願いします。以上解散」
芽衣子の説明の後、ワイワイガヤガヤと祭りの前の騒がしさという感じで談笑するもの、観覧席で食べるものを買いに行くものなどそれぞれ散っていった。
さて時間まで自由時間だとばかりに珠久が教壇から降りようとすると、服の袖を軽く引かれた。

「なんだい?芽衣子君」
「気を付けてください・・・こんな事を言うと失礼かもしれませんが・・・嫌な予感がします」
いつものキリッとしたイメージとは違い少しうつむき視線を合わせない芽衣子。
そんな芽衣子の頭をポンポンと軽く撫でると珠久がいつもの笑顔を浮かべる。
「大丈夫だって、禁は守るし某だっているんだ、危ない事は無いよ」
「そう・・・ですか。すみません変な事を言ってしまって、ではミーティングの準備をしてきます」
遅れないで下さいと言い芽衣子は去って行った。

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