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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 443

爪先のナイフ刃から返り血を滴らせながら、慣れぬ複数能力の同時発動に軽く目眩を起こす未来…。

そこそこ覚醒ランクの高い能力者…その上、男宿で理都とメイドなぞやっていただけに、無名無印の不良なぞ〇〇無双シリーズの雑魚も同じだった…。
知〜らないっ?と軽いヤリ過ぎ感から目を反らしながら踵を返す…まぁ手足の二〜三本千切れようが再生出来てしまう学園なのだが。

「ぶゅへ?」
最初に顔を裂かれたゴキブリくん1号…比較的ダメージが小さく、どうにか意識を取り戻していたが…呼吸も発声もままならない…。

後輩二匹引き連れ…夜の学園で『狩り』に出たは良いが、うっかり主役級キャラに手を出してしまったのが運の尽き(笑)。
ことごとく不良の面子も人の尊厳も片っ端から踏みにじられてしまった。
卑怯討ちしてでも落とし前をつけねば…。

「・・・!」
小型リボルバーを抜き…そ〜っと撃鉄を起こす1号…尻ポケットに入れていたので薄っすら脱糞の悪臭が染み付いていたが構うモノか。

ばしゅぼしゅっ!
…びきぱきっ…

「ぴぎゅっ!?」
スパイ映画の様な銃声と共に撃鉄と親指…引き金と人差し指が不自然に捻じ曲がった。

「深夜のお散歩ですか?未来さん?」
ハーレィに跨り67式微声拳銃を構える辺里えった…一応夜中…減音器組み込み拳銃だ。

「散歩…まぁそんな所です…。」
暴れて少しは気が晴れたのか、若干清々しい表情で答える未来…夜風になびく黒髪が艶めかしい…。
「ひかるさんが心配しますよ…能力が戻っても泣き虫さんなんですから…。」

…のそのそ息を吹き返し『覚えてやがれ』と毒付く害虫×3の足元にばしゅぼしゅばしゅっ!と銃弾を撃ち込み追っ払う。

「あら…そう言う貴方こそ…ママに叱られるんじゃなくって?」

何処にそんな気力が残っていたのかカサコソ走り去るゴキブリくん達を…ご機嫌よう…と見送りる、にべもない未来。

「パトロール…男宿の当番です…理都さんと、わんこ二匹は満足させて寝かせました…。」
弾倉を換えた後、びよん…と銃を袖に収めながら面倒くさそ〜に説明するえった。
ワルと武闘バカ大歓迎の男宿に入るでもなく…カタギの生活に馴染むでもなく…ハンパする(一時期の浅倉組みたいな)輩に対する今泉先生の配慮である。

「でしたら送って行って下さいまし…レディを三分以上歩かせる事はマナー違反ですのよ?」

何時ものお嬢に戻った未来…えった的には巧くはぐらかされた気がしないでもないが、まぁいいやと腰を前にずらし背中を譲る…。

「ごめんあそばせ?」
未来が両足を揃えてシートに腰を下ろす…えったの背中には理都の弾力おっぱいと対象的な…ふわふわぽよんとした感触。
まだ明けきらぬ夜空の下、銀河烈風な感じでマシンが吠える…。

「クラス行事ひとつでぴぃぴぃ泣いてた子が…随分逞しくなったこと…。」
女性化してもなお漢な背中にしがみつきながら囁く未来。

「隣の芝生は青く見える物です。」
「フフ…ご謙遜。」

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