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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 45

『・・・』
「『いい根性だ』ですって。」
こともなげに皐月が通訳した。ぱがっ…物言わぬ級友の拳が影汰の顎を打抜いた。
『・・・』
再び通訳しようとする皐月を制し、ぴしっと拇指を立てる音無。
「・・・」
影汰もまた同じ様に返し、各々の位置に付く。くすくすと笑いながら皐月は配置完了の報告。その後、数分と待たずして理人を追い込んだ校庭に砂塵が巻き起こり始めた…。

「操砂…鉄田か…視界を奪って…次は…?」
『ご主人様!右なのヨ!』
『耳元で怒鳴るな!』
りとを載せた光樹が迫る!

砂に視界を奪われ、下手に動く事の出来ない理人の背後に光樹がりとのナビで近付いていく。
そして・・・・
『よし!』
無防備な理人の背中に手を伸ばした光樹はそう思った。
が、
「甘いな。気配でバレバレだ」
気配を読んでいた理人はアッサリと光樹をかわす。
だが、次の瞬間、刀機が向かってきた。
刀機からの凄まじいタッチの応酬を、これまた凄まじい反応で理人はかわす。
「両方とも人間じゃねぇ」
攻防を見つめるジョーからそんな言葉が漏れた。
「あと、五分だ。何か作戦があるんだろ?」
「そういう事だ」
刀機がそう言って間合いを開けた途端、砂塵が晴れた。

そして・・・・
「むっ!?有田かっ!?」
理人の周りの重力を美夏が操作して、理人の体重を二百数十sまで増加させた。
無論、その程度では理人の動きを抑えるのは無理だが、幾分動きが鈍くなる。
それを確認した影汰が構えた小銃の引き金を引いた。
次郎の能力によって無音でゴム弾が理人に飛んで行く。
「・・・・・・・・!?くっ!!」


「よ、避けた!?」
「弾丸の風切り音に反応したか!次の手だ!」
避けた事に驚くのもすぐに辞め、刀機たちは次の手を打ってくる。
美夏の能力が解かれ、理人の体重が元に戻ったが、今度は理都の操る砂が絡みつき、その砂に重力がかかる。

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