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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 434

「ちょっと花丸、委員長って素手なの?」
「油断すんな、はじまるぞ」
そう言うと同時にゴングが鳴った。

「『愛着』!!丸腰相手に気が引けるけど・・・本人がいいっていうならいいわよね。覚悟!!」
ビームソードを具現化させ上段から珠久に打ち込む。
「あっ!!バッ・・・」
花丸の言葉より早く、振り下ろされたビームソードが弾き飛ばされた。
「え?えぇ!?」
一瞬の事でなにが起きたのか分からない美波がうろたえる。
ただ分かるのは手の痛みと弾かれたビームソードの存在。
簡単に説明すると打ち込もうとした美波の手を珠久の脚が蹴りあげただけなのだが、自然体からの反応速度ではあり得ないスピードと威力であったのだ。
「これが僕の能力『オールオアナッシング』」
うろたえていた南の腹部に握り拳が軽く当てられた。
「手加減が出来ないのが珠に傷だけど・・・」
どんっ!!と鈍い音と同時に美波がお腹を押さえてうずくまった。
「うぅぅ・・・」
「ごめんね?」
軽く合掌すると花丸に視線を移した。
「あの馬鹿・・・だから防御に回せっていったのに・・・」
苦々しく言うとノコ剣を構え、珠久と距離をはかる。
「ん?・・・来ないのかい?来ないのならこっちから行かせてもらうけど?」
「チッ・・・下手な挑発しやがってからに・・・」
一呼吸いれ、全力で平突きを放つ。
右足を軸に体をずらし、それを避けると袖から飛び出した苦無を花丸の顔面に投げ付ける。
花丸もそれをわかっていたのか首を曲げるだけで避けた。苦無は軽く花丸の頬を傷付けるだけに止まる。
その傷を気にする様も見せず平に突いた剣を珠久に滑らせる。突きのなかでも平突きは突いた後、薙払う事が出来るのだ。
だが、珠久も薙払われた刃を膝で蹴りあげ軌道を反らし回避する。
そして再度距離をとる。
「さすが珠久・・・」
「いやいやいやいや・・・」
仕切り直しの如く互いに短く会話を交す。
「次行くぜ?」
そう言いノコ剣を巨大な鎌に変化させると全力で振り抜いた。
「っと・・・」
それをジャンプでかわした珠久に向かい、片手に具現化させた槍で突こうと視線を珠久に移す。
と、そんな花丸の鼻先に丸い手投弾があった。
「また、僕の勝ちっと」
花丸にそのセリフと珠久のニヤケ顔が届くと同時に鼻先で珠久が投げたコンカッションが弾けた。
 

「これでよかったかい?芽衣子君?」
「はい、委員長」
ザワザワと二人を倒した珠久に対しクラスメート達がざわめいていた。
「では、みなさん。委員長の出場に異議のあるかたは挙手を」

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