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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 430

「ええぇ!?何このメンバー!?」
すっとんきょうな声を上げるひかる…えったもやはり怪訝な表情を露にしていた。

大半が午前の練習で二軍として未来軍曹(笑)指揮下でシゴかれていた連中であった。

スタメン…桜川ひかる、辺里えった、影井京平、烏丸倉之助、音無次郎。

控え…綾瀬雪菜、サラ・ターム、賀集量子。

人質…有田美夏。

「ひかるえったで前線を切り開いて絡め手で攻める面子…云々。」
量子が詳しい作戦内容を続けた。

「脇役代表、流くんはどうしたんですか?」
情け無用で言い放つ辺里えった。
絶句せざるを得ないひかる。
「え…えったちゃん、それはちょっと…。」
「むしろ美味しい名脇役じゃないですか。」

「脇役は彼女サンと観客席で『チチクリマンボー』ですダヨ。」
「『諜報活動』…苦労症の名脇役くんの骨休めって意味合いが強いね…運が良きゃ使える野良生徒の一匹二匹捕まえてくれるかも?」
毎度お馴染サラ量子のボケツッコミ。

入学が遅かった者、その他何らかの事情でクラスの決まらぬ者…接触出来た所でどうだと疑問はあるが。

副官的ポジションで連戦、気苦労の多い男…休ませてやろうではないか。

…曲者ぞろいのE組を相手に、流くん無しで戦うことになるなんて…
ひかるはちょこっと不安に感じたが、なんとかなるだろうと深く考えなかった。
少しは前向きになったひかるなのでした。

  
ところ変わってE組教室…
ここでは、クラス対抗戦に向けての緻密な作戦会議が開かれて……いる訳でもなく…
「今、ウチのクラスに必要なんは、各個たるスター選手ア〜ンドリーダーなんでないか?」
「そうそう、A組にはまた有力(花のある)な生徒が移っていったらしいぜ?」
「うちのクラスに必要なんは、チームを一本にまとめ、A組を圧倒できるリーダーア〜ンドリーダーに花を添える強力な(花のある)メンバーなんだ!」
などと、話し合いは別な方向で白熱し、メンバーの新編成が行われていたりした。
1-Eの良心的存在である蒼流 命はそんな騒がしいクラスメイトたちを静かに見つめていた。

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