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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 429

刀を消し、その右手に新たな武器を具現化する…。

えったもひかるの能力の変化を悟り、ホルスターのフラップを弾いた…。

だだぁんっ!!

交錯する…『二挺の』マグナムから放たれた銃声…武道場の空気は凍りつき、ここだけ時が止まってしまったかの様に静まり返る。

「相討ち…かよぉ?」
ベンチに身を横たえたままの理都。

二人のミゾオチ辺りを貫いた鈍い衝撃…。
えったの手からリボルバーが溢れ落ち…ひかるの手からも、具現化された銃…えったと同型のマグナムリボルバーが銀砂の様に崩れ落ちた…。

「そこまでっ!!」
勝敗なぞ語るまい…目的も十二分に果たせたとうなづく刀機。
二人の能力の安定化はもとより…特にひかるの『お姫様属性』の克服…。

二人は互いにフラフラと歩み寄り…ガクンと膝を突きながら、相棒の肩に顎を預ける様に倒れ込んだ…。

「えったなら…この手の勝負に乗ってくれると思ったよ…。」
「とりあえず…引き分けですか…。」


…こうして壮絶な兄弟ゲンカは幕を閉じ、力尽きた二人は寄り添う様に眠りについた…。

・・・どれくらいの時間が経ったのだろう。ひかるは自身の意識の海でまどろみを感じていた。
そうしている内にどこからか声がしてきた。
「・・・ひ・・る・・・ん」
「ひか・・・・さん」
声は次第に近付いき、霧散していたひかるの意識もまとまり始めてだんだん収束していく。
「早く起きないと足腰立たなくなるまで犯しますよ?」
その言葉でひかるは飛び起き、えったからシーツで体を隠しながら思いっ切り距離をとった。
「ああ、安心してください。本当に犯す気はありませんから。」
「最近えったちゃん恐いよ・・・」

ひかるはシーツで身を隠しながら涙目で呟く。それだけでも萌える美少女なのだろうがえったは構わずひかるからシーツを剥ぎ取る。
「そんなこと言ってないでさっさと起きてください。」
「あん、わかったからもう少し優しくしてよ〜。」
軽口を言いながらも二人はベッドを整理して保健室を出た。

廊下のベンチで待ち構えていたのは…実質ひかるのスパーリング要員サラ、量子。
えったのボディーガード兼お妾さん剣百太郎こと百恵の三人。

「お二人ベッドインの間にミーティング終わりマシタね。」
「サラ…なんか表現エロい…。」
サラの微妙な説明をヨソに量子が編成表を二人分差し出す。

「理都殿とビッチ殿はメイド業務がある故…お先に帰られました。」
…うやうやしく一礼する百太郎の頭を撫でるえった…一瞬、その手の下で彼女の目つきが鋭くなる。
ひかるはその様子に軽くビビりながら量子から編成表を受け取った。

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