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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 428

覚醒…と言っても方法は解らない。
解るのはこのままではジリ貧だと言う事実…
取りあえず解らない覚醒をあてにせず、実力で劣るなら戦い方を工夫する…みことに叩き込まれた方法で闘うしかないようだ…
そう開き直り構えるひかるに、えったの容赦無い銃撃…
闘っていると、何だか弾の軌道が読める気がする。
えったの『ガンスリンガー』が少し身に着いたのかもしれないが…これならアレができるかもしれないと、ひかるは敢えて避けずに正面から突っ込む。

走るひかるに目掛けて跳ぶ銃弾…
「でやぁーっっ!!…」
スピードを落とさず薙刀を回転させて弾き飛ばす。
これにはえったも予測してなかったらしく、若干の戸惑い…その戸惑いで充分…いい形でえったの懐に肉薄した。

間合いを詰めたひかるは双頭薙刀から日本刀に変化させ、左から薙ぎ払う様に斬り、すぐさま逆袈裟の一撃を加える。
左薙はえったの右の脇腹に深く入ったが、逆袈裟はライフルのグリップで防がれてしまった。
「お見事、あのえった殿に一太刀入れたでござる。素人剣法ではござるが、あの太刀筋・・・一度手合わせしてみたいでござるな・・・」

変化の代償でパワー低下したひかると、覚えたてのえったの具現化武器、強度はほぼ互角…。

「技に関しちゃ…どっちも似たようなモンね。」
あっさりやられた華奈美が隠れながら評価した。
素人剣法にケンカ術…達人の戦いには遠いがいい勝負をしていた。

…えったは上段から打ち下ろされた刀に十字を絡めて力づくで押し切り、銃尾の横打撃でひかるを薙ぎ倒した…。

「きゃあぁっ!?」
背中からマットに叩き付けられ、一瞬呼吸が止まる…。

男性骨格と女性に近い筋肉構成…うっかり鍔競り合いになれば、えったが有利だ。

「勝負あったか…。」
刀機は薄く目を伏せる。
倒れたひかるに、十字銃剣を逆手に構えたえったが迫る。
「とどめだぁあっ!!」
「ひぃ?いやぁあっ!?」

誰もがえったの勝利を確信していた…しかし、ひかるの両のコメカミに光点が浮かぶ…。

ばらばらばらっ!!
「あうっ!?」
頭部バルカンの様に、無数の気弾が放たれた!
威力こそ電動エアガンとどっこいだが、虚を突くには十分…。
ひかるは横に転がりながらライフルを蹴飛ばし、その勢いで跳ね起き間合いを取る。

「そういう事かっ!?」
ひかるは理解した。

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