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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 424

要は出力不足…
具現化能力の応用力、身体能力は上昇したようだが…具現化に要する出力がかなり不安定のようだ。
腕組みして考える刀機…その表情も奴隷ズの端くれになったからか、若干教育ママか…
…ふむ…恐らく不安定な出力は性的な部分に関わってるようだが…コンスタントに出せるようにするにはどうしたものかな…
刀機にはひかる中に眠る潜在能力…強大な出力が見えるだけに思案にふける。

…飴と鞭か…
結局、教育ママ的発想に落ち着く事になる。

刀機はへたり込むひかるに近付き、わざと悲しそうな表情で見下ろす。
「残念だな…成果が見えれば後で抱かれてもと思ったが…これでは私は身を預けれぬ…」
溜息もわざとらしいが…ひかる目付きが少し変わった。

…いい感じだ…もう一押しか…
「それとも…もう守って貰うしかないお姫様になったのなら…えったの犬となって飼って貰うか?」
これにはひかるだけでなくサラ、量子も表情を変えた。

「マブダチに掘られるならモーホーでしょウ?」
剣に薄く油を引き鞘に納めるサラ。
「わんこの又わんこか…雌犬、番犬に続いて愛玩犬て所かね。」
手元で0.38インチ弱装弾の空薬夾を転がす量子。
過保護ママも涙を飲んであえて突き放す。

「えったもな…能力低下は避けられんらしい…。」
「え…。」

刀機の言葉にハッとなるひかる…。

「ガンスリンガー能力…殆んど使い物にならんそうだ…辛うじて銃の個癖を識別する能力ぐらいだ。」

集合直前に携帯で刀機に知らされた。
男宿なら能力を試す機会は幾等でもある。

実際、ミーティングに戻る最中にも男宿の不良…ベトコ〇学生のゲリラ戦に巻き込まれたそうな。

「だが奴はやると言っているよ、銃が効かなければ銃剣で…それでも駄目なら喉笛に喰らい付いてもとな。」
目を伏せる刀機。

「オヤオヤ…わんこどころか…狼ですネ…。」
肩をすくめるサラの脇をすり抜け刀機を押し退け…量子がひかるの襟首を引っ掴む…。

「ホラどうした『犬語』じゃなきゃ通じないかわんこちゃん!?」
お肉も太いが骨も太い量子のトドメ…。

…しかし…
「そ…そんな一辺に言われても…ふぇえええ…!?」
泣き出すひかる。
女の子化の弊害部分…元から強くない精神力が更に弱くなっている感がある。
えったもそうだが、この能力低下は潜在能力を引き出す為の通過儀礼のようなものであると主姫から聞いた刀機…ここから潜在能力を引き出す為には試練を与えるしか無い事も…
武道場の隣りの部屋では、恐らく肝っ玉母さんの理都がえったを扱いているだろう…
心を鬼にした刀機は、ひかるの襟首を掴んで強引に立たす。

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