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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 423

そこそこの実力の二人だが、意外と敵に回すと厄介な相手でもある。
接近戦主体のサラの剣術のベースはお国の伝統舞踊の一つである剣舞…柔軟かつ特異な剣の軌道とリズミカルでアクロバティックな動きは予測し辛い相手である。
それに予測し難い能力も相まって、実力以上の難敵であるのだ。

一方、量子は射撃メイン…意外にも射撃の腕前はなかなかである。
しかも、筋力はかなり強い方で手先も器用…フルコンタクトな接近戦も強かったりする。

それに能力を駆使した闘いをされると…かなり厄介な相手になる訳だ。

一応やる気になった二人を見て、ひかるは自在槍を出現させて構える。
柄の両端に薙刀状の刃を付けた新バージョン(ゲ○ググのビー○ナギ○タ)…クルクル回して具合を確かめて構えた。
…ふむ…具現化状況も良くなっている……武器の工夫も考えたな…
腕組みした刀機はひかるの様子を楽しそうに見る。

「よし先ずはサラ!」

ラウンド1…ひかるvsサラ…。

しゅるん…しゃらん…風を切るサーベルが鈴音の如く唸りを上げる…。

「えぇいっ!」
ちゅいん!喉元を狙った突きが複雑な円の軌跡を描くサーベルに叩き落とされた。
しかし双頭の薙刀が旋回…逆の刃が肩口から斬り下ろされる…。

「ハィっ!」
円の動きを崩す事なく…横に身を捻ったサラが、回避と一体の動作で側面からの一撃を見舞う…ひかるは薙刀を斜めに構え、刃を滑らせようとしたが…。

「おろ?」
手元に残るは長柄のみ…すこーん!!…


薙ぎ斬る一撃がひかるの首を撥ね(…た判定)、クリティカル負け…。
「ぷぎゅう…。」

「次っ!量子!!」

ラウンド2…ひかるvs量子…

間合いは約5m…小型銃には適度な射程。
横移動で射線から逃れるつつ接近するひかる…。

量子がホルスターから、ニュー南部M60を抜き放つ…目線の高さでの両手保持、影汰の西部劇というかギャング流ケンカ射撃とは違う…コンバットシューティングの姿勢だ。

半身構えの移動射撃でひかるを追う…重いトリガーにめげず五発速射!!

銃撃を察知したひかるが盾を具現化…。

がががががっ!斜めにうがたれた弾痕…着弾の衝撃で一瞬動きの鈍ったひかるに接近の隙を与えず空薬夾を弾き出し、2秒そこそこで再装填…。
これで防御、回避されるようなら格闘戦…。

…ぽて…
膝の辺りから崩れ落ちるひかる…。
「ふにゅう〜?」
…くわん…がらんがらん…
量子の足元まで…ひかるの盾が滑って来た…。
まだ具現化されたままのそれを拾い上げ、綺麗に撃ち抜かれた五発の貫通痕から刀機を覗く量子…。

…作戦会議…
「応用、変化は効く様になったが…今まで通りの持続時間や強度を保てぬか…。」

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