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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 417

きょときょと…誰かの姿を探す未来。
「え〜と…影井君は…あら…そこに居ましたのね?」

…未来の『目の前で』ヘコみまくる影井。
影の薄さにも程があるのだが…たまたま近くの席(というか目の前)に陣取っていたにも関わらず気付かぬ未来もどうかと…。

「酷いよ天之川小路さん…(どょおん)。」
「あ…す…すみません…。」
流石の未来もいたたまれぬ気分である。

…しかし…他のクラスメイトが気まずい苦笑いする中…ずかずかと影井に歩み寄る雪菜…カスタム仕様のベレッタ拳銃を突き付けた!?

「お前…B組のスパイだろ!?」
「えぇっ…ちょっとぉ?でござる!?」
影の薄さといい、無理矢理キャラ作り?なござる口調(百太郎=百恵のような天然ではない)といい本物としか思えないのだが…?

…ざわざわざわ…
1-A内がどよめき、驚きの視線が雪菜と影井に集中した…。
未来にしてみれば…さっきのブッ壊れ雪菜の延長か、それとも単なる言い掛かりか…。

あわわ…と涙目で訴える影井だが、雪菜は容赦なく畳みかける。
「目立たない奴に化ければ…バレないとでも思ったの!?」

…にょほほほ…と、不快な笑い声。
「…ぬふふふ…。」

影井京平が、気弱で地味な彼らしからぬ…イヤラしい笑いを漏らしていた。
「ぬふ…なぁんで気付いた?」
「『気付いた』から気付いたのよ…。」

…オイオイ話が通じないよ…という声が上がったが、名探偵雪菜の推理は続く。
「未来はこう言った『そこに居ましたのね』と…。」
「ほうほう。」

雪菜が、ぎゅむ〜…と影井のホッペをツネる。
「本物なら…目の前に居ても『本気で気付いて貰えない』筈よ!!」

べりべりっ!
その『マスク』の下から現れた三白眼のモンキー面…ガラの悪いルパ〇三世…?
「バレちゃしょーがねぇや。」

何人かはその顔に覚えがあった…かつて影汰に巧妙に変装したが『萌えない』という不条理な理由で露見した…。

「鎹保(カスガイタモツ)…といったか?」
ふん…と不機嫌そうに鼻を鳴らす刀機。
保はマスクに続き、背中のチャックを下ろす。
彼の能力もバージョンアップしたのか…着ぐるみ状の変装まで可能(着替不要)になった様で背中のチャック?を下ろすと普段着姿となった。

「性懲りもなく乗り込んでくるたぁ…いい度胸だ。」
ベレッタを構えた雪菜を筆頭に油断なく保を包囲する一同。

フクロにすれば混乱に乗じて逃げ出す…そういう相手だけに皆、慎重だ。

「まぁまぁ…ここは情報交換と行こうじゃないか…。」
「ざけんなっ!!」
保の態度にコメカミを引きつらせる雪菜。

「構うこたぁないよ…ちぃっと痛い目ぇ見してやんな…。」
ぷに顔のボインちゃん…量子が目を細めながらサラに顎をしゃくると…。
「オマエ右のタマと左のタマどっちがダイジだ?」
などと彼女にしては珍しく流暢な日本語で威圧しながらダマスカス刀の鞘を払った。
そしてただ一言『ほーけー野郎』と罵る羽音(ち〇こ査定能力アリ?)。

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