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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 409

百恵(百太郎)は影汰の対1-C戦で見せた戦い方を脳内に反芻し…ガンスリンガー能力対抗策の思案に夢中だった。

「おいっ!!」
「ふにゃあ!?」
ずるべしゃごろ!!

「見掛けねぇ女の子がいるなぁ…しかも入浴時間外の男湯に!?」
掃除用具を抱えた理都…腹を抱えて笑いころげたい気持ちをグッと堪えてトボケる。

「拙者…わわわ…私は新人のメイドで…つまりその…でござる。」

…こんな調子でバレてねーと思ってんだからよぅ…

泡だらけでひっくり返り逆V字におっぴろげ…ま〇ぐり返しで必死に弁解する百恵。

未来、理都だけならず…実際、今泉ジェロニモ自身も百太郎の正体には気付いていたが…侵入者狩りはモグリの娼婦の摘発が目的。

つまり修業という形で男宿入りする女生徒はお目溢しにあやかっていたりする。


大開脚しながらも、ピッタリ閉じ合わさった秘貝はまだ未通であろう…などと考える理都。

「しょ…しょうがねぇな…入浴時間はとっくに過ぎてんだ…とっとと済ませてくんな?」
「か…かたじけのうござる理都殿!?」

…だからよぉ…初対面の新人メイドがオレの名前知ってる訳ねーだろぉ…


何一つ隠し事の出来ない性格なのか…男宿のバカで陽気な悪党共も何人かは気付いても気付かないフリをしてやってるのだろう。

とにかく理都にはひとつの考えがあった…。
辺里影汰と剣百太郎を衝突『させる』事である…。

かと言って互いに得意の得物を振り回せば、二人の性格…タダでは済まない。

風呂場を後にした理都が、影汰を見付けた。
風紀委員の取り調べで風呂に遅れたのは知っていた…。
「あぅ…お風呂もう片付けちゃいました?」
「うんにゃ…男湯ならちぃと後回しにしても問題ねぇし…『今なら誰もいねぇ』。」

喧嘩のひとつもさせれば(主に百太郎の)膿は出るだろう。
風呂場なら対した武器は持ち込むまい…百太郎の手桶に仕込み短刀、影汰の手にした風呂道具にもナイフ型銃剣を確認していた。

影汰を騙すのは心苦しかったが…一礼し、ぱたぱたと風呂へ向かう彼を見送った…。

そして男湯は、一触即発な事態となっていた。
「き…貴様が何故ここへ…?拙者を凌辱するつもりかっ!!」
両手で顔を覆いながら腰を抜かしている百恵…剣の修業で絞られた長身に、たわわな胸もおマタもおっぴろげ…未使用の桜貝も…肝心な所が隠せていない。

「す…すみません…すぐ帰り…?」
目線を反らし後じさりながら…ん?と首を傾げる影汰。

「…いえ…やっぱり貴女が出て行って下さい。」
「何をほざくか!女形(おやま)!!」

溜め息をつきながら目を閉じ…洗面器で視線を、タオルで下を隠しながら諭す影汰。
「ここは男湯です…貴女がここにいる事は立派な変態行為…貴女が立ち去るべきです。」
漢、辺里影汰(笑)…全裸の女生徒相手でも自分を曲げない。

…言うに事欠いて拙者を痴女呼ばわりするか!?…

しかし、せめて正体だけでも隠さねばと思案する百恵。

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