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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 408

マタニティ姿の妊婦ちゃんがそんな風にナース姿の女の子に言う。
妊婦でもそんな性癖の人もいる訳で仕事には困らない。
等のえった達は黒服に着替えたが、やはり3人共戦士の精悍さがあるから凄く似合う。
無線を付けると、えったは黒服達に指示を出し…黒服達は配置に着いた。
「ふふ…えったちゃんアリガト…結構いい娘揃えてくれたね」
エロい女教師スタイル(コスプレ?)の由美佳が微笑んで言う。

1-Jだと…普通にスーツや制服姿でも風俗のコスプレに見えてしまう(頼は除く)から不思議だ…。

百太郎がインカムで表の警備と連絡を取る(あくまで外向き百太郎と名乗っていた)。
「えった殿、浅倉組…カノーヴァファミリーが配置に着いたでござる。」

浅倉組は無論ヨージ兄ィとおろち子分、カノーヴァファミリーはリナルド配下のギャングスタ達、どちらも動乱期の学園を生き残った超武闘派…。

「ふん…恐ろしい男よ、えった殿。」
ポニーテール状のちょんまげを指先に絡めながら独りごちた。
愛憎入り混じった、複雑な笑みを浮かべる剣百太郎…いや剣百恵…。


回想…1-Avs1-D戦二日後、男宿男湯…。

…しゃぷしゃぷ…艶やかな長い黒髪を丁寧にシャンプーする長身の少女…。

「ふぅ…『実はおなご』という正体を隠して風呂に入るも…楽ではござらん。」
メイドや女子従業員に紛れる…といった器用な真似は出来ず、こうして深夜こっそり…。

常人なら泡と長い髪で視界を塞がれ少々難儀する所だが…ぱちくり…指先で目玉がまばたき木桶を捕えた。

能力『百目鬼』…剣百太郎…いや剣百恵の特殊能力である。
基本的に身体系でなくても、Dランクを超える辺りから音速弾を躱すぐらいの身体能力を皆持つ訳で、百恵ぐらいの能力者であれば乱射されるマシンガンすら苦にならない。
事実Bランクを超え出すと『銃より斬撃の方が早い』と言うのが当り前になってくる。
だから高位の銃撃能力者は少なく、下位の能力者しか銃を持たないのもその為で…超絶的な見切りや狙い、銃弾自体の高速化の効果があるえったの『ガンスリンガー』は特異と言えた。

マシンガンすらスローモーションコマ送りにしてしまう百恵の無数の『鬼眼』すらあの銃弾を見切るのは難儀であったし、久々に血がたぎる思いがした。
彼の事を考えると、いまだに体温が下がらず躯の芯から熱いものが溢れてくるような気がするのだ。
「今度こそ…斬る……」
躯のほてりが集中力を切らしたのか…普段から眼に頼り過ぎる分、音を聞き逃したのか…百恵は美しき牝獣が近付いていたのに気付いていなかった。
百恵よりかなり長身の女性…鉄田理都はニヤリと笑い百恵の背中を見る。

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