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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 406

そんなアホ達はひとまずおいといて、1ーJ教室…
一人の女生徒と女教師が話をしていた。
女教師はJ組担任にして娼館『月見草館』の女主人の沢良宜由美佳(さわらぎ  ゆみか)…彼女も現役の娼婦である。
女生徒の方は委員長の城ヶ根頼(じょうがね  より)…この娼婦ばかりのクラスにあって唯一普通の生徒。
彼女達の社会復帰の為に使命感を持ってJ組に入ったのだが、逆に彼女達のペースに巻き込まれ気味なのである。

「どうにかならないのですか先生っ!…みんなちゃんと練習しましょうよ!」
真面目に詰め寄る頼に、どこからどー見てもお水なオネーさんな由美佳はクスクスと笑う。
「でもねぇ〜…みーんな生活かかってるのよねぇ〜…アタシも含めて…」
由美佳を含めて大半子持ちや妊婦…数少ないフリーな子も経済的な事情で躯を売らざるを得ない。
勿論好きで続けてる子も多いが、これで負け無しなのが凄い所である。

みこと×光樹の修業でも述べられた様に…性と能力が密接な関係にある事が1-Jの高い潜在能力に表れているのだろう。

「そ・れ・よ・り。」
由美佳がぷりんぷりんな谷間をアピールしながら頼の顔を覗き込む。
エロエロ光線全開、女同士でも色気にあてられそうな程である。
「どうなの?彼氏くんとは?!」
…きゃぁ〜どよどよ…
何処に隠れていたのか…オミズでビッチな1-J女生徒達がわらわらと現れ、赤面してうつむく頼を囲んで盛り上がる。
「その…こないだ…。」
『うんうん!?』

蚊の鳴く声を懸命に聞き取る…。

「ぼしょぼしょ…再会の…ちゅーしてもらっちゃいました…オデコに…てへ…。」

…し〜ん…
しばしの沈黙…そして涙した。
エッチでプ〇シーな娼婦達が…頼のはにかむような笑顔に…この笑顔を守ってやりたいと涙した…。

「う…うぇええん!?」
…からん…
…死人の様な顔色の悪い生徒が…ボロボロの前歯でくわえていたコーヒー缶を落っことし、ぶわっと泣き崩れた。

「どうした?ラリモト?」
「うぇええん…アタシ…シ〇ナー止めるぅ…ちょっとだけ良い子になるぅ!!」

…おぉおおお!!…

沸き上がる喚声。
この女生徒、ラリモトこと成本さんは遊ぶ金にブランド物にシ○ナーと身を崩す理由アリアリ…香港闇金に多額の借金で躯を売るパターンである。
そんな夢も希望も無い少女達が、頼に癒されて少しずつ変わっていってるのは確か…
躯を売る生活は変わりはしないが、少しだけ夢や希望を持てるようになった。
そんな生徒達を微笑んで見ている由美佳…あの事件生き残りの彼女も教師の端くれ、生徒達を導こうと日夜努力している。

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