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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 404

混迷期の学園を(大体二〜三年前)平穏無事に暮らすには奨学金を申請して引き籠るのが一番無難とされた。
例えば奴隷ズの様に、金と力…そして信頼出来る仲間に恵まれた者ばかりではないのだ。

J組ばかりを責める訳ではないが…香港チルドレンとその両親…母親は大抵が娼婦、時たま甲斐性のある父親が居たかと思えばヤクザ稼業…(まれに逆)。

そんな境遇を改善する為…現在の校長が配慮しているのだが…それだけではない。

寄附金…である。
シスター姿の院長が困惑した表情で分厚い封筒を手にしていた。
子供らを寝かしつけたた優魅がその様子に気付き、院長の元に足を運ぶ。

「どうしたんですか?院長さん?」
「困りますわ…またこんな…。」
ポストに放り込まれていた封筒の中身は札束…円、ドル、ペソ…しかも薄汚れた小額紙幣ばかりだが…かつて悪の限りを尽した男達の心意気は十二分に伝わってきた…。

母親達は優魅のようにこうやって預けながら仕事(娼婦)として働く者が大半だが…ここにいる子供達の父親は、不明であったり名乗りでなかったりがほぼ全てである。
彼らに女生徒や子供を引き取る甲斐性はない…
こうやって金を投げ込んだり、母親達を娼館で買ったりするのが彼らにとって唯一できる罪滅ぼしなのだろう…

過去の過ちへの免罪符か…
優魅は院長と共に、ささやかな恵みに祈りを捧げた後…子供らを預け道場へ向かった…。


…道場…
「だから言ってるでしょ!諸悪の根源ひかるえったが出てくる以上風紀委員として…。」
「うるせぇ引っ込め!ヒーローオタク!!控えは黙ってベンチ暖めてろ!!」

「何の…騒ぎですか?」
クールで香港国際裏学園なムードから一転して熱血バカvs不思議ちゃんの十代し〇べり場トークバトル…。
息を吹き返した花丸と、風紀委員にしてSM隊隊長の美波が…1-Eスタメンの座を争っていた…。
「もしあくまで…貴方が主張を通すなら…私のスクール水着で出場しなさい。」
実際花丸がスタメンに決まっているにも関わらず…理不尽かつ的外れな要求を提示する美波。

「ずぇ〜ったい譲らねっ!!ヒーローは一人で十分なんだよっ!!」
これまた大人げの欠片も見当たらない返答の花丸…しかし釘を刺しておかないと委員長の気まぐれで何が起きるかわからない…。

そこへ…おずおずと尋ねる優魅…。
「あの…他人の性癖にどうこう言うつもりはありませんが…平原くんはその…そんなに南田さんのスクール水着に思い入れが…?」

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