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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 401

「・・・あぁ!!くそっ!!あんとき俺が負けなきゃ珠久なんぞに委員長の座はわたらなかったのに!!」
忌々しげに頭を抱える花丸。
「まぁまぁ、怒ると体に悪いよ。甘い物食べて落ち着きなよ」
甲太郎がポッチーを差し出す。
「そうなのだ。甘い物は脳に聞くらしいのだ」
「お前は食べ過ぎだ、デブるぞ」
両手に束のポッチーを握り締めているヒナに悪態をついていると
「お、ちょうどいい所にいるじゃない?」
教室に人形を肩に乗っけた青年『佐藤某』が入ってきた。
「ん?どうした、花丸が頭をかかえるなんて珍しいじゃない?」
「・・・今更ながら、珠久に負けなきゃ良かったって思ってた。」
「ハッハッ、花丸じゃ委員長には一生勝てないんじゃない?真っ直ぐすぎて」
「ぐぁ〜!!珠久め〜!!」
頭をかかえ怒り心頭の花丸をよそに某が紙を取り出した。
「なんなのだ〜?」
ピラッと紙をめくる。
「あ、メンバー表じゃないか」
「さっき勘太郎に渡されたんじゃない?なんか忙しそうにしてたから多分委員長の稽古の相手でも頼まれたんじゃない?」
その言葉を聞いた瞬間、花丸がイスから立ち上がると
「稽古か・・・じゃあ俺が稽古相手してやらぁ〜!!!!」
叫び声をフェードアウトさせながら廊下を突っ走っていった。

「・・・委員長が勝つにコーヒー一本じゃない?」
「ヒナもヒナも〜」
「二人とも・・・賭けになってませんよ・・・」
二人の言葉に甲太郎が呆れながら呟く。
「じゃあ甲太郎は花丸に賭けるんじゃない?」
「・・・・・委員長で」

そう言うと三人は稽古場に向かった。
 

三人が自動販売機経由で一服した後に、稽古場に到着すると、既に花丸はぼろ雑巾のようにされていた。
「やっぱ賭けにならなかったんじゃない?」
「のだ」
ブミブミとワザと花丸の上を歩き珠久の周りに集まる。
「ん〜・・・真っ直ぐだねぇ〜花丸は」
普段着である作務衣に着替えた珠久が呟く。
「まぁ、正面から戦えば勝てる人はそうそういないんじゃない?」
「だねぇ。さて、メンバー表みたかい?」
「見たのだ〜」
「今度は委員長も出るんですね」
「そうねぇ、たまにはでとかないとなまるからねぇ」
首の骨を鳴らしながら答える。
「では、試合のメンバーは委員長、花丸、某、島本、大葉、人質はヒナでいきます。なにか質問や異議のある方は?」
パソコンを片手に芽衣子が皆に言う。
「ないんじゃない?」
「ないのだ〜」
「ないです」
「では、そこのぼろ雑巾もとい花丸さんが回復し次第、作戦と稽古をはじめます」
そう言うとパソコンを閉じた。

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