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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 399

雪菜の部屋でお茶してるひかる達を余所に、未来、雪菜に刀機はベッドルーム…
別にいかがわしい事をしているのでは無く、真面目な作戦会議である。
つーか…羽音、量子、サラには真面目な会話は望んじゃいけない娘達だし…

「…剣百太郎…本名、剣百恵から編入願いが出てますわ…」
ワイルドさを増しても上下関係は健在なのか…えったからの情報を報告する未来。
入学当初は1クラス20人であったが、対抗戦が進むにつれ状況が替わってきている。

引き抜き…移籍…トレード…金銭譲渡…基本、クラス移動は生徒会に書類提出さえあればOK。
中途入学者の争奪戦もあるし、対抗戦の時すら優秀な生徒の争奪は可能だったりする。
勿論、逆も然り…
自由契約、追放、粛清…神樹天地の所みたいに親衛隊が集まり、不要な者が排除される事も当り前のようにある。
勿論、個人的に売り込みをかけてくる生徒だっているし…クラス浪人もいるのが香港である。
今でこそマシだが…決勝トーナメントに入れば、更に生徒争奪戦は熾烈になっていくかもしれない。

「戦力が増える事は嬉しいんだけど…逆に引き抜きやFAだって有り得るんでしょ?」
まあ、自分達はひかると共にあるからいいけどと、雪菜は百太郎の件はどーでもよさげに言う。
「うむ、それが香港の掟であるしな…クラスの力は個人では成し得ない発言力に繋がるから皆必死であるのだろう…」
言わば、クラスは香港における独立国家のような物で、生徒達を守るだけでなく学園での発言力にも関わってくる。
今の生徒会も、会長に力は無く…一部のビッククラスに牛耳られてるのが現状なのだ。

無論…移籍や編成に関しては上限下限の定数がある…クラス浪人の大量発生その他の混乱を防ぐ措置なども採られている。

皆の高等部入学(進学)時期…浅倉組は実質、留年したクラス浪人の群れだったが…新校長・北川才英の配慮で男宿寮母兼担任教師、今泉ジェロニモの責任下で1-Bに組み込まれた。

また…1-Cは、中等部の頃から人気の高かった神樹天地の…ファンクラブによる騒動を防ぐ為、始業式当日まで彼のみクラス配置が伏せられていたという。

一時期、編入希望者が殺到したが…フーリガン騒動により人気も程々に冷めてきている。
また…騒動の発端は1-C入り出来なかった…或いは親衛隊に粛清、追放されたクラス浪人の扇動と発覚…1-C自体に責任は無しと判断された。

扇動罪で処分を受けたクラス浪人の受け入れ先が危惧されたものの…貞森雷の嘆願で五十土真のクラス…1-Dへの受け入れ準備が進んでいる。
頭を下げる貞森に五十土は『ついでに卯堂くんもくれない?』などと冗談混じりに承諾し、話を進めているそうだ。

通常、教員や生徒会に頼らねばならぬ所…。

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