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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 397

嬉舞羅鷹獅(キマイラヨージ)…ぬえママこと嬉舞羅ぬえの弟さんである。
そんな情報は筒抜けなのだろう…。

「ぐれいとぉ!」
…と横から合いの手を入れるラテン男、リナルド・カノーヴァ…今日はライムグリーンのスーツ姿だ。
彼のドンファン振りの方が素晴らしいので今更気にならないのだろう。

「女人禁制が唄い文句の男宿…幾らでも女の子を連れ込む方法はあるってね…?
初めまして…新顔の仔猫ちゃんかい?」
脅える華奈美にリナルドが会釈した。
「いえ、ビッチです。」
アッサリ言ってのけるえった。

校則では、膝からスカートまで10cm以上は開ける事となっている制服規定。
女の子を可愛く見せる為の規定で、男女共に好評…10cm以上開けたらパンツ見えても構わないのが香港らしいと言えば香港らしいが…
概ねの主流は見えそうで見えないギリギリだったりする。
しかし、そんな規定も男宿みたいな所に来れば『犯って下さい』と言わんばかりの格好…
しかも華奈美…まだノーパンノーブラだし…取りあえず本当にビッチな格好なのだ。

因みに封印が解けたせいで一気に成長した二人…相変わらずそっくりだが、微妙な違いも出て来た。
長身になった刀機に比べて華奈美は5cm程小さく、その代わりに胸は少し大きく、女の子らしい丸みを帯びた躯になっている。
顔つきも、知的で大人びた刀機に比べやや童顔で可愛らしい。
それだけに、ここ男宿に来れば格好の『獲物』…男達のギラギラした視線が華奈美に危機感を抱かせていた。

とは言え、華奈美に頼れるのは…目下、自分に付けられた首輪のリードを握るSなご主人様…
憎らしいったらありゃしないが、フタナリ化してから精悍かつワイルドに美しくなったえったは正直頼りになる。
さっき、男宿の前でちょっとゴネたら…叢に引きずり込まれて犯されたんでもう逆らう気は毛頭無いし、何よりそんなえったに悔しいかな心ときめいてる自分がいた。

ビッチはともかく…出迎え二人に敵意剥き出し…挙動不審でバットを構える華奈美…。
「仔猫ちゃんとかビッチちゃんとか言うより…猛犬注意ってえ感じなんだが…?」
「悪い人を見たらとりあえず殴る様に言ってあるんです。」

顔を見合わせる鷹獅とリナルド。
「ま…賢明だな?」
「賢明だねぇ?」
何の疑問も抱かず納得する二人…やっぱ男宿基準なのである。
えったが猛犬をあやす様になでなでしてやると荒い息をつきながら脱力する華奈美。

流石のえったも夜の自由時間外では(なるべく)エッチはしないつもりだ…。

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