PiPi's World 投稿小説

香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

の最初へ
 381
 383
の最後へ

香港国際学園〜第二部〜 383

「貴様は最低な奴だが…真奈美にはいい父親なのだな……そして、奴にも…」
起きてしまった事に何時までも拘る刀機ではない。
多少呆れ気味に言いながら、刀機はどうするかと言う事に関心が映っていた。
「大体話は繋がってきた…貴様は私に奴を殺さず能力を封じたいのだな?…しかし、貴様や主姫にはできないのか?……何故、華奈美や光樹に影汰が必要なのだ?」
「俺や主姫は動けない…俺はあの子に手を出せないし、主姫が動くと香港は魔境と化す…」

倶利伽羅は苦渋の表情のまま、刀機の頭に手を乗せる。
「会ってみればいい…会って解る事もあるだろうから…」
倶利伽羅が何かを唱えると、刀機の意識は暗転した。


「……何時もながら乱暴な奴だ…」
刀機が飛ばされた所は暗闇の空間…上下左右の感覚が無く只浮いている。
一糸纏わぬ裸なのは、ここが思念の空間だからか…
暫く佇んで時を待つ。
こんな時、全く焦らないのも刀機所以である。
「こんな所に呼び出すとは…何の用だか…」

声の方向を見ると裸の女性がいた。
身長は175cm程度、胴の長さに対して脚がスラッと長く抜群に美しいスタイル、ふくよかかつ美しい双丘は刀機以上のサイズ…Jカップぐらいか。
腰までのストレートヘア、真奈美よく似た顔つきで、大人びたような感じ…
刀機はその人物に鋭い視線を送る。
「アドルフ…貴様か…」
呼ばれた女性は優雅かつ魅惑の笑みを刀機に向ける。
美しい貌に魅惑の笑み…だが、その笑みは氷より冷たい。
「刀機か!?…いや、我が妹と呼んだ方がいいのかな?…久しいな……」

口調は友好的だが、絶対零度の冷たさを感じる。
温度の感じないこの空間で、刀機も身震いする程に冷たい。
「素晴らしいよ、君もこの素晴らしさを味わってるか?…他を圧倒する身体、能力…熊野の当主の力は素晴らしい!……只、淫乱過ぎるのが問題だ…男を必要とする牝豚なのがアレであるな…流石は神の性玩具と言った所か…」
完全に覚醒していない状態だが、その力はかなりなのだろう。
刀機はそんなアドルフを厳しい表情で睨み付ける。

「まぁ、落ち着きたまえ…お互い寸鉄帯ぬどころか、話すぐらいしか出来ない空間みたいだ…。」
「黙れ俗物っ!!」

こうしてただ、歯噛みしながら罵声を浴びせるのが精一杯…。
「むしろ現在の状況…事を構えて、不利にはたらくのは君の側だろう?」
「…ちいぃ…!?」

一矢報いようにも、互いに実体の稀薄な異次元では下手な真似は出来ない。
もしアドルフに精神攻撃の類を使われたらアウトだ…少なくとも刀機の側にそんな手札は皆無なのだ。
「せっかくの倶利伽羅の計らい…。」
「貴様などと話す舌は持たぬ!!」

SNSでこの小説を紹介

学園物の他のリレー小説

こちらから小説を探す