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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 376

「でも、あの子……刀機は賢い子ですわ………今のあの子は不安定な存在、それを理解しているからこそ、類い稀なる素養を持つ肉体と能力を精神の力で封印してますわ…本人はとてももどかしいのでしょうけど……立花先生、あの子を支えて上げてくださいね…」
「勿論だ…俺は奴の事、どう変わろうがダチと思ってる……でも、やっぱ封印してたか…凄い奴だぜ全く」
理人の言葉に微笑む主姫……今度こそ心底優しげな笑顔だった。

「本題にもどしますわ………辺里さんと桜川さん……肉体の変化で、明らかに能力と肉体の潜在的素養が上昇していますの…それに精神が追いついていない状況……わたくしも特別科に編入する事も考えましたが、あの娘達の周囲の娘達と貴方達二人に託してみようかと思っています…」
そう言う主姫に今泉が口を開く。
「そんなに二人の素養は上がってるのですか、理事長…」
「ええ…でも危険な上がり方…みことがどう言うつもりか解らないけれど…」

主姫はそう答えて考え込む。
「刀機の件、栗原さんの件、それに今回の件……これは、調べてみる必要があるかもしれませんわね………」
そう言って主姫は携帯を取り、いずこかに電話を始めた。
「御機嫌よう店長さん、公元ですわ……ええ、わたくし、これから来店したいと思ってますの……席を三つ用意できますかしら?………良かった、行けるのですね……あら、今日は新入りさんや評判の娘さんまで………ええ、楽しみにしてますわ…」
主姫の店長直通コールに、何だかいやーな予感の二人…

…電話の向こうから聞こえてくる店長らしき黄色い声は、更に不安の拍車をかけた…。


…再びメイド喫茶ぬえ…

「了解、理事長さぁん…はぁい!かしこまりましたぁ!!」
奥のオフィスでは店長…ぬえママこと嬉舞羅ぬえがノリノリで電話中…。

傍ら、ツンデレ姉妹が正社員メイド(学園卒業生)から小言くらっていた。
…ひかるえったはフォローで手一杯…

「わかってもらえたかな…二人とも?」
「はいっ!」×2
理解出来てるのか、猫耳ひこひこ返事は立派。

「影汰に務まる位だから…用心棒みたいなモノかと…。」

マジ顔で首を傾げる刀機真奈美…まなちゃんに正社員メイドがツッ込む。
「まなちゃん…メルヘンな世界に用心棒なんて居ないのよ。」

ただし正社員メイド大半が、嬉舞羅ぬえ店長と共にそこそこ荒れた時代の学園で修羅場をくぐった卒業生の武装メイド。
『へんりえった』も非公式ながらそんな感じ…あながち間違いとは言い切れないのだが。

「用心…棒。」
「かなちゃん変なトコで区切らない。」
かなちゃん…こと栗原華奈美はツインテールをふるふるさせながら、自らの天然エロ発言を理解出来ないでいた。


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