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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 375

…あうぅ…癒される…本来の目的を忘れてしまう程に…


「貴様ぁ…もとい…ご主人様ぁ!?なんだその軟弱かつ不可解な物言いはっ!?
キター!!だのヤター!!だの…そこに座れ!正座!!」
…もしもし…刀機さん…

刀機の接客ぶりにキョトン…なひかる。
フォローは?とえったが華奈美の姿を探すが…。

「きもいっ!きしょいっ!写真撮るなぁっ!?
しかも…怒られて萌えるなぁっ!!」
…栗原さん…その人達はツンデレ属性…むしろ怒る程…

想像以上に接客に不向きな二人に冷や汗のひかるえった…。

「わかってない…あの二人、何ひとつわかってないよ…。」
「だ、大丈夫ですよ…ひかるちゃんの『ドジっ娘メイド』に続いて『ツンデレメイド』で…。」

…刀機のお説教は続いている…。
「貴様ぁ…訂正、ご主人様ぁ!この後に及んで言い訳とは…歯を食いしばれぇい!!」
…同じく華奈美もマジ切れ中…。
「…撮りたきゃ撮んなさいよぉ!!その代わりセクハラと肖像権侵害と…中略…で法的に訴えてやるからねっ!?」


…ねぇ…あの二人…いつデレになるかな…

…あの二人…滅多な事じゃデレませんもんねぇ…




所替わって理事長室…
主姫の『お説教』にダウン寸前の理人と今泉、学園随一の武闘派教師達も出されたコーヒーの味すら解らなくなっている有様である。
まさに蛇と蛙と言った感じの二人に、主姫はあくまでも優しく微笑む。
最も主姫と付き合いの長い二人は、このエンジェルスマイルですら悪魔の微笑みに見えてしまうのだが…
「今泉先生……天川小路さん、鉄田さん、辺里さんの男宿からの開放をお願いしますわ………今、二人の周りには支えてくれる人が必要ですしね…」

「了解しました、理事長…」
学園の猛獣教師今泉も、借りてきた猫のように大人しく従う。
そんな今泉に主姫は微笑み、コーヒーを口にして話を続ける。
「能力者と言うのは、『素質』『精神』『肉体』の三つのバランスが重要なのはお二方も御存じですわね……一点が突出していても、結局は三つが丁度正三角形になるように落ち着いて、それが現時点での能力になると………そして、三角形の大きさが大きい程、バランスが崩れ易いのも御存じですわね…」

確認するような主姫の言葉に理人と今泉も頷いて聞く。
「わたくしが特別科を作り高能力者を分けたのもその為ですの…素質が飛び抜けて高いあの子達は、簡単にバランスを崩し人格を歪め兼ねない…それは貴方達も知っていますわね」
それは二人にも心当たりはある。
高能力者には人格破綻者が多い……精神が能力に飲み込まれてしまうからだ。
その素質に相応しい肉体と精神を鍛えておかなければ、理人も今泉も完全に暴走していたかもしれない。

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