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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 374

それでも踏ん切りのつかないひかるの前にツインテールのロリ巨乳超絶美少女が現れる。
言わずとしれた刀機なのだが、腕組みして豪傑笑いを浮かべながらひかるを見る。
「多少変わったぐらいで何をうろたえておる?……折角だ、私もアルバイトとやらをするぞ」
極上の萌えスマイルに、全く萌えの無い口調や仕草……刀機がアルバイトの内容を理解しているか甚だ疑問である。
ひかるはそんな刀機に溜息をつくが、そんな憂いの表情はさっきまで男と思えぬぐらい萌えだった。

だが刀機が来たので少し嬉しいひかる。
すると刀機の後ろから声がする。
「ねぇ!真奈美ぃ…本当に此処でバイトするの?」
いつもの様に刀機について来た華奈美が刀機に注意する。
顔かたちに髪の毛、肌の色、ポディスタイルまで外見は全く同じと言ってもいい刀機と華奈美。
まさに“双子じゃないのに双子の様”“1−Aのマナカナ”と呼ばれる二人だが性格や口調が違うので一目で二人の区別が出来るのだ。
「あっ華奈美、まあ影汰が出来るぐらいだ、私にも出来るであろう」
刀機は平然と告げる。
「もう…真奈美ったらこの仕事を知らないの…」
華奈美が呆れ顔で言うと刀機に耳打ちする。
「そ・そ・そうなのか…」
仕事の内容を聞いて刀機は驚き安易な発言に反省してしまう。
しかし既に店員が早々と衣装等の準備して店前では宣伝までしていて後に引けない状況だった。
「ど・どうしようか華奈美…」
他の人には絶対見せない刀機の困った顔…まさに萌え顔である。
「もぅ真奈美たら…なら私もバイトするから一緒にやろう」
刀機を慰める華奈美。
こうして店に一日限定でタイプの違うツンデレ娘のメイドが誕生したのだった。
…どうなる事やら…

「一応…倶利伽羅様は指定の曜日以外にも顔を出すみたいですから…。」
ふむふむ、とえったの話にうなづくひかる。
頭を動かす度にウサ耳が揺れる。
今日は耳デー…皆、猫だの兎だのエルフだの着け耳していた…。

へんりえったちゃんはどうも自分に割り当てられた『耳』が気に入らないらしい…。
へにょっ、と垂れた…犬耳?
「…いつの間にかすり換えられてました…。」

…この手の悪戯は雪菜ちゃんだろうな…

と、ひかるは推測した。
…今日は奴隷ズ休みだし…


…多分、今日はお客…とか言って遊びに来る気だ…

最近、影汰と和解しつつある奴隷ズだが、雪菜だけは相変わらず…である。
理都と同じく、小学校が一緒だったというが…まぁその辺はいずれ語られよう…今日は来るかどうかも分からない倶利伽羅様が本命。
身支度を済ませた『光と影』…ひかるえったは営業萌えスマイルを浮かべつつフロアへ…。

そこでは先に着替えと、必要最低限の教育を済ませた『マナカナ』な二人が接客にあたっていた。

ひかるの目には、ぎこちない動作で注文をとる刀機の姿しか映っていない…。

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