PiPi's World 投稿小説

香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

の最初へ
 369
 371
の最後へ

香港国際学園〜第二部〜 371

十数分後……

理事長室にひかるとえったは連れて来られていた。
ここにいるのは、二人以外に刀機、理人、今泉、そして理事長である主姫である。
二人の頭から下に向けて手をかざした主姫は、手を離すと皆に向かって言う。
「二人共、男性、女性の正常な生殖機能を持つ完璧なまでの両性具有体になってますわ……」
ひかるとえったは『体験済み』なので理解できたが、他の者は若干なり驚いていた。

「正確に言えば……辺理さんの身体は男性ベース、骨盤周りの女性機能に必須の所だけは女性で、後は男性骨格……以前の今泉先生に近い身体と考えてもらえば解りやすいと思いますわ」
「では、男性体に女性機能が付いたと考えてよいのかしら?」
主姫の答えに今泉が問う。
「身体機能的にも、かつての貴女達を思い出せば答えに近いですわ……そして桜川さんは完全に女性体で、女性の身体にペ○スが付随していますわ……わたくしと同じ身体構造ですわね」

理事長があえて、貴女『たち』と呼んだ辺りで今泉は瞳を細める。
「かつての私達は…影と影、何よりも深い影…とてもこの学園に光明をもたらす者ではありませんでしたわね…。」
公式には伏せられた『五年前』の戦い以前の今泉…つまり今泉姉妹。

ひかるえったとて子供ではない…意図的に都合の悪い部分は隠蔽されているだろう事実を邪推する…。

しかしこうして…彼女らが事もなさげに学園の中枢として機能している事実…いち生徒のトラブルまでに尽力してくれるあたり和解は嘘でもないのだろう。

寂しげな表情を見せる今泉と、それをいたわる様に微笑む公主…。

理人が理事長…公主に問う。
「で…二人は元に戻せるのか??」
理人も過去、みことの悪ふざけで女性化は経験済みだったが…試作品だったお陰か、半日ちょいで次の朝には勝手に元に戻ってしまった。

「う〜ん…難しいわね…」
「どう言う事ですか?」
「たぶん、みことが作った銃は恒久的な性転換を完全に行う物の様だわ」
「じゃ、あいつに同じ物を作れば元に戻れるのでは」
「ところがこの二人は中途半端に当たってしまい完全な女では無く両性具有になってしまったのよ」
「つまり…正確な割合で二人どうじに浴びないと…」
「そう二人は両性具有のままループするの…更に…」
「まだあるのか!」
「みことの事だわ、私達の知らない防御が二人に掛かっているかも…」
限りなく絶望的な結論に達してしまう。

SNSでこの小説を紹介

学園物の他のリレー小説

こちらから小説を探す