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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 362

「ふっふっふっ……壊れちゃったね影汰くん……」
「そだね……壊れちゃったね光樹くん……」
プリティースマイルの光樹と可憐な笑顔の影汰……その笑みは乾き、目は笑っていない。
華奈美も引きつった愛想笑いをするが、3人の空虚な笑いが更に華奈美を追い込んでいく。
死んだ魚のような目になりながらも、必死で助けを探すが……こんな時に限って定番のように誰もいない。
「たっ!、たっ!、たぁっす?!!……」
叫ぶより早く光樹と影汰は動いた。
すぼっ!

「…あによコレ…。」
無理矢理脱がされるかと思いきや『着せられた』メイド服…ハッとなり両手で我が身をかばいながら壁際まで逃げる華奈美…。
光樹と影汰も同様のメイド衣装『ひかるえった』仕様…。
「嫌ぁっ!初めてのアレが二人がかりで妄想コスプレなんてぇ!!」

両脇から、宇宙人捕獲スタイルで華奈美を抱える二人。
「ちょっと!どこ連れてくのよっ?」
「お師匠ん所…大体もう『修行』の時間だろ。」
「メイド三人がかりの『お願い』でも…あの変人さんが素直に治してくれるかどうか…。」
うぇ、と唸る華奈美。

ひかるえった(+α)は…むしろ堂々と刀機や未来他…休憩中だったレギュラーの元へ赴く…。


どよどよと騒ぐ一同の中…特に困惑してるのが金大地だった…。

「うそやぁ!嘘だてゆ〜てな光樹ぃ〜!!」
血涙な絶叫。

「あぁ…ふとした過ちでキ〇ガイにちゅ〜して…
『ワイは取り返しのつかんババ(う〇こ)を踏んでしもうた!!』
…的に屍なワシの癒し『ひかるえった』の正体がヌシら…?」

どげし!!×2
混乱の極みだった大地がセレブ×ワイルド(未来&理都)なダブルキックで沈黙する…。
蹴りに沈む大地……たまたま通り道だった為、華奈美にも踏まれていく始末。
最近何かと可愛そうな金大地であった。

「男であろうが、女に変わろうが、己と言うものをしっかりと持っていれば大した問題ではない」
ある種、常人離れした感性を持つ刀機は事も無げに言う。
他の者は、そこまでの感性を持ってる訳もなく、ただポカーンと成り行きをみていたが、それぞれのパートナーである未来と理津は目を潤ませていた。

「「かっ、可愛いぃーっ!!」」
それぞれのパートナーに抱きつく未来と理津……萌えキュンな光樹と影汰に理性崩壊のようである。
お互い凄い力で(実際、凄い力があるのだが)2人を抱き抱えると、そのまま体育倉庫の方に向かっていく。
「よい、よい、性欲も元気の源!」
豪傑笑いで平然と見送る刀機、他の者は相変わらず唖然と見送り、大地は地面に突っ伏したまま自分の世界に入る。
……華奈美はと言うと、これ幸いにコソコソっと逃げ出していたのだ。

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