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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 358

「だかラ、サラ達は結束を固めテ向こうガ焦れるのヲ待つのデスね」
そう言うサラは、羽音の意図を理解してたのか、空砲で死んだ振りしてたようだ。
「んで、じろたんはあたし達が減るまでは出てこないと思うし……」
雪菜もまた…二挺ベレッタをホルスターに戻す。
「…西部劇ゴッコに反応する程…間抜けじゃないか…?」
今の芝居に乗って来る様子は無い。

奴隷ズは…以外と武装が貧弱なのだ。
弾薬積載オーバーだった雪菜も影井との(一方的な)交戦で無駄撃ちしていた。

アイテム争奪戦は出遅れた…抗弾ベストが一応人数分、あと雑多な武器…。
能力の使い方にもよるが銃器が少ないのは痛い。

一応なけなしの武器は分配してあった。
先ずサラに刀…元々身が軽く余分な肉がついてないお陰もあって奴隷ズで特に接近戦を得手としている。
駆け足の時点で装備していた89式ライフルは量子に任せてある。
サラとは対象的に重心の低い体格の量子は射撃が上手い。

「ナんか今のナレーション軽くセクハラですネ。」
「どうせ…出なくていい所も出てるよ…。」

…ゴホン、いずれにせよ二人のこの長所は、1-C戦で実証済みだ。

雪菜は強化能力にモノを言わせた重武装…機銃の他にショットガンとベレッタ拳銃を二挺ずつ…加えて手榴弾多数。
一挺くらい羽音に貸す…と申し出たのだが…?

「そんなの要らないよっ?だってアイドルだもんっ!」
…黙れヨゴレ…。
「ぎろっ。」

…びくっ…ウルトラスーパーセクシィアイドル羽音りんは基本的に奴隷ズのブレイン役を果たしている。

そして…地図と睨めっこしながら広域に音を与える事の出来る施設を幾つかピックアップしていた。

「フ…さすが羽音…怖い娘ね…一曲歌えば…ここら一帯死の島…。」
羽音を後ろ抱きするように地図を覗いていた雪菜。

「あぁソレ無理、何度も都合良く『マイク壊れてる』とは限らないにょん?」

「・・・。」×3
沈黙する一同。
うっかり歌をすすめて自覚の無い音痴に全滅する事が無いよう願った。
微妙な沈黙。

そして…まるでその隙を突いたかの様に…。


ぼんっ!
廃屋の数十メートル手前に爆発が起こる。
「え?」×4

…しゅ…しゅ…
絶句する奴隷ズに構わず連続的な飛翔音…。

「伏せてっ!」
真っ先に反応したのは量子だ。
機銃ではなく…ライフルを選び窓枠に二脚を立てる。

今度は状況を察したサラが、訳も解らず棒立ちの羽音と雪菜を床に引きずり倒す。
「ロケットでスっ!」

量子は呼吸を整え…以外と飛翔速度の遅い鬼火の様なロケット砲弾に照準を合わせる。
「すうぅ…ふぅ…。」

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