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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 351

逆に言えば『身体強化能力』だけの人は、能力者から見ると無能力と変わらない訳である。
みことが華奈美を鍛える訳も、戦闘能力でなくとも身体強化は鍛えれば開花するからであり、未来辺りは本人気づかずとも身体強化能力を持つに至ってる。
そして、身体強化能力を磨く事は、主能力を底上げする事も大いにあり、みことが光機の精力を封印したのも身体強化能力を開花させ、能力を底上げする為であった。

「しかし……父親に向かって貴様はないんじゃないかな……」
みことはそう言って小さな刀機をヒョイと持ち上げ、どこからか出してきた椅子に座り刀機を膝の上に乗せる。
「止めんかこらっ!……みんな見てる所だぞ!」
「大丈夫、結界あるから見えないよ」
刀機を抱き寄せ頭を撫でるみこと。
正直、刀機にとってみことの膝の上は落ち着くし心地よい。
何時までもいたくなるようなこの感じは、真奈美の記憶なのだろうか……
「まあ、親子のスキンシップだって」
「だったら親子のスキンシップで乳を揉むな!」
膝の上でジタバタ暴れると、萌える程可愛い刀機だが、その様子は周囲から見えていないようだ。
「ああ、この辺も紫穂ちゃんに似てきて……もう、こうやって抱きたくても抱けない子もいるけど……」
それはかつて刀機が真奈美と共に剣を交えた相手だろうか……刀機にはその後、彼らがどうなったのかは知らない。全てを知るみことは恐らく聞いても語らないだろう。
刀機はため息をつきながら話題を変える。
「所で、今現れて結界まで張った理由はなんだ?……スキンシップだけではないだろう?」
「まあな、実はだ…」
みことが話そうとした時、突然違う所から声がしてきた。
「おい、みことのおっちゃん私の真奈美に何しているのさ」
結界をしているにも係わらず華奈美が二人に向かって話し始め、更に結界を破って二人に近づいて来たのだ。
「かかかか…華奈美ぃ…」みことの顔色がみるみる内に青ざめて半ば脅えていた。
すると華奈美は刀機の腕をとり体を引き寄せた。
「あ、ありかと華奈美…」
刀機は華奈美に礼を言ったが、華奈美に腕を掴まれた時信じられない程の握力の強さに驚きを隠せなかった。
そして華奈美は髪の毛に隠れてた六機の“とんがり帽子”が飛び出て「さぁ、このセクハラロリコン親父ぃ、正義の鉄槌を受けろ!」と言ってみことに一斉攻撃を仕掛けた。
りととの特訓では考えられない位、滑らかで的確な攻撃にみことは慌てて「あわわわ…ま、まて華奈美ぃ〜」と何故か華奈美に謝っていた。
刀機はみことの華奈美への脅えようと華奈美の新たな能力に呆気に取られていたが、みことが哀れに感じ華奈美に「まぁ華奈美落ち着け」と宥めた。
その言葉に華奈美は攻撃を止める、そしてそこにはボロボロのみことが立っていた。

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