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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 350

・・・そして次の日・・・

光樹たちは1-Aの集合場所に、
いつのまにか決まっていた砂浜に集まった。
周りを見渡すと、影汰と華奈美以外はすっきりとした顔をしている。

「ねえ、どうしたの二人共。何か寝不足のようだけど・・・?」
「なんでもないわよ。
ただ、昨日の墨汁が悔しくて眠れなかったなんて言えば、
恥ずかしくなるから。」

どうやら彼女なりに悔しさを表現したかったのか、
素直ではない華奈美。
光樹はそれを見て、軽く頬が緩むのを感じる。
気分を変えて影汰に向くと、こちらはまた違った意味で疲れているようだ。
…そういえば…
誤解から、影汰に制裁を加えるだのと意気まいていた百太郎が…男宿『無法の夜』に何事もなく済ませるとは思えなかった…。

光樹はそれとなく尋ねてみたが「話し合いで解決した」以上の答えは返って来なかった。
本当に話し合い『だけ』で済んだかどうかまでは、あえて聞かない事にした。

「うむっ!全員揃ったな?」
規格外な凹凸に富んだセクシーダイナマイツ、ツインテールにブルマ姿のロリータ少女…外観からは想像もつかぬ厳格な態度で一同を見渡す。

「本日午前中は武道場貸し切りで稽古を行う。」
刀機の言葉に気を引き締める一同。
特に奴隷ズは元気そのものの表情だった。
ピチピチ体操服姿に平然と首輪をはめ、ブルマの下にはバ○ブ付き貞操帯。
昨晩は勃たなかったものの、光樹に身も心も可愛がられた(可愛がらせたとも言うが…)ので身も心もそれなりに充実していた。
そんなウキウキの奴隷ズを横目で見るのは、こちらもパートナー同様冴えない表情の理都。
何か言いたげだが、言えば自分が虚しくなるので控えているようだ。
……と、そんな事もありながら、一同は武道場へと移動した。
武道場に着くと、ウォーミングアップの後、2つに別れての試合形式の練習が始められる。
光樹も自在槍を具現化させるが、その時違和感を感じていた。
心なしか槍が重い……重さを感じない筈の槍が重く感じていた。
気のせいだと自分に言い聞かせて練習を始めるが……

練習数十分にして息を荒げる光樹、槍だけでなく身体も重い。自分の思い通りに動かない身体に苛立ちを見せる。
「何をやってるのだ、あ奴は!」
刀機も光樹の様子に表情を鋭くする。
「まあ、精力を封印してるから……流石に身体は動かないだろうね」
背後からの声に、刀機は振り返らずに言い返す。
「また貴様か……何をしたい……」
「そりゃあさ、あの坊や……この状態である程度戦えたら凄いと思わない?」
背後のみことの言葉に、刀機は顎に手を当て考える。
「基本能力を上げる為か?」
「ご明察、そーゆー事だよ」
実は能力者にとって『身体強化能力』は大地のように特化したものでなければ、ある種能力の内に入らない。
なぜなら、能力者であれば主能力並みには身体強化能力は上がる可能性があるからだ。

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