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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 340

既に尋問と言うより茶会である。
一馬は気楽な表情で、影汰への質問をアンケート形式の様に切り替え…メモ帳にまとめてゆく…。

「まぁ…こんな所か?辺里影汰くん、協力を感謝する。」
「いえ、こちらこそ…円城寺さんの手配がなければどうなっていた事か…。」
済まなそうな表情でうつ向く影汰の肩に手を置き微笑む一馬。

「現時刻1400をもって、辺里影汰の拘束を解く…恋人さんを安心させて来なさい…。」
「はいっ!」

影汰は一馬に一礼するも慌ただしく、取り調べ室を出て行った…。

ばたばた…ばたんっ!
そして何処に隠れていたのか?風紀委員Aが入れ替わり入ってくる。
「円城寺センパイっ!彼を逃がしていいんですかっ?」
一馬に先程まで見せていた微笑みは欠片もない。
「センパイ?」

「辺里影汰の暴力沙汰…いや1-Aの混沌の影に一人の男子生徒が見え隠れしている。」
アンケートに見せかけた巧みな誘導尋問で、データを絞り込んでいたのだ。
「センパイあの私…アタマ悪いんで説明…。」

…桜川光樹か…
一人ごちる一馬。
光樹と影汰の間に起きる波乱の幕開けだった…。


待合室…もう帰ったのか理都の姿はない。
通りすがりの警備員に声をかける。

「あぁ…さっきの子なら今泉先生が仕事だとかで連れて帰ったぞ?」
「あうぅ…そんなぁ?」

まぁバイト…しかも今泉まで絡んでは仕方無い…。
影汰は警備員に一礼するとその場を後にした…。

影汰は歩きながら、ふと思い出す。
「光樹くん…どうしてるかな…?」

男宿に戻る前に…光樹と羽音に詫びのひとつもしておくのが筋だろうが…影汰はまだ共学寮への立ち入りが出来ない。

寮母さん…忘れているかもしれないが立花先生の奥様…に頼んで面会という形になるだろう。
その頃、当の光樹の方は・・・
反省文と言う苦痛な作業を投げ出し、行き場の無いやるせなさをぶつけるが如く、若いエネルギーをお互いぶつけ合っていた。
「くわぁっ、ああっ・・・若さ故の過ちなのねんっ!・・・」
叫ぶように言うのは羽音。
全裸になった羽音は、バックから光樹に激しく突かれていた。
・・・とりあえず、やるせなさを性欲で解消する事を選んだ2人だった。
光樹に突かれて恍惚とする羽音だが・・・このシチュエーションに『軽くヤバい』ものを感じている。
この3日間の謹慎中、何時も羽音が傍にいる訳だが・・・『性獣』として覚醒した光樹の性欲を一身に受けると、それこそ腰が抜けるまでハメられかねない。
鬼のようにタフな未来ですら1人で相手するのは大変なのだ・・・人並みの体力、何時も最後は死体のようになる羽音に1人で光樹の性欲処理は過酷すぎる。
好きでも限度がある訳なのだが・・・
スパンッ、スパンッ、スパンッ!・・・
性の武闘派、光樹はお構いなしに激しく突く。

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