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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 337

文中語らなかったが…既に日課となった、『みことの修行』の後のHだっただけに疲労が大きい…。

「…今日は1-Aの出る試合ないんだよね…?」
光樹は未来に訪ねた。
「はい…それにスタジアム整備が入りますので…欠員は問題ありません。」
PCを操作する未来の表情は、マネージャーへと切り変わっていた。マネにメイドに奴隷ズの長…色々忙しい未来。


時間を見て未来たちは観戦を兼ねた偵察に向かう。
…自室謹慎を命じられている光樹と羽音は部屋に残る…反省文を書かねばならないので、Hどころでないのだ。
…かりかりかり…
先生が喜びそうな綺麗事を(わざとらしくならない程度に)並べ立てる作業は苦痛である…。

ひと段落ついたらしい羽音が、伸びをする…チラ見した光樹の原稿には名前しか書いてない…。

「気になるんでしょ…?」
「何が?」
シャーペンをプラプラさせながら上の空な光樹。
「影け…じゃなかった影汰の事。」
「…。」
ペンの動きがピタリと止まる。
「何だかんだで…せめて私の『マイクの故障』がなければ…もう少し…。」
…羽音自身に音痴の自覚は皆無らしいが…人並みの同情はあるらしい。
影汰と一時期、対立関係にあった奴隷ズだが、元は優しい子である。
だからこそ光樹も…彼女らの愛に応える。

「信じて待つしか…ないのかな…?」


…学園警備、取り調べ室…

「行きすぎた応援に関する取り調べは終わった筈です。
これ以上は、不当な拘留じゃないですか?」
「学園テロ防止の為、指導が必要なのだよ…おわかりかね?」
対峙するは教頭先生…言っちゃ悪いが、学園ドラマとかの嫌〜なポジション…彼もまた、その例にもれない様だ。
「銃器所持、女装、不純異性交遊…反社会的要素が見事に揃っているね?」
笑顔で返答する影汰。
「お言葉ですが教頭先生…銃器に関しては『能力の発動媒体』として、資格を持ってます。
女装と恋愛にしても『性的行為に関する規定』の範囲内です。」
…可愛くない小僧だなオイ…挑発してやればボロを出すと思えば…

「セクハラで訴えますよ?」
…きいぃっ!…
薄くなり始めた胡麻塩頭を掻きむしりたい衝動を堪える教頭。
こんな問答の繰り返しである…。

見たまんまヤンキーとも理論武装の〇翼学生とも勝手が違う。
弱味らしき所…理都との関係とかを突いても余裕でノロケる始末だ。
しかも昨日は取り調べのまっ最中に、身柄を預かる旨の書類を手にした得体の知れない男が現れ…
『稽古の時間ね(どげし!)』
…などと影汰を殴り倒し強引に連れ出す始末だ…。

…三時間程で戻ってきた影汰のズタボロぶりに軽く『何があったか知らないがザマみろ』と思ったのも本音だが…。

…兎に角、ここ最近の1-Aは教頭にとって頭痛のタネだ。
他の教員は…
『気にし過ぎ』
『想定の範囲内』
…などと笑っているが、厳正な規律を愛する教頭先生のハラワタは煮えくり返っていた。

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