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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 330

「いや、それ全然フォローになってないから・・・」

ツッコミを入れても、言葉に中身が無かったら意味は伝わらない。

光樹としては、影汰が良かれあしかれ、応援という形で自分を引っ張り出さなければ、
(それが確かにオモチャ扱いだったにせよ)
自分自身では何も出来ず、ただ刀機の言われるままに傍観しているだけだった自分の消極的な所に少し、嫌悪を感じていた・・・。


このままではいけない。

曲がりなりにも、
自分を引っ張り出してくれた影汰を、
何とかしてあげなければ・・・
「影汰の事より、貴様自身の事だ光輝!」
影汰の事を心配している光輝を刀機はびしぃっ!と指差しながら言う。
「そもそも、貴様の個性が埋没しているから流されるのだ!……人の心配する前に己を何とかしろ!」
振り向きざまに指差したせいでぷるんっと揺れる豊かな胸と、少し捲れたスカートから伸びる白く魅惑的な脚、それに見とれてしまった光輝だが、刀機の言葉にまたまたショックを受ける。
「今回は、男として見損なったぞ……桜川光輝!」
ショックを受ける光輝に更に追い討ちをかける刀機。
「平たく言えば、貴様・・・いやお前に、自主性が見えないということだ。
少し精神を鍛え直す為に修業をさせたとしても、
綾瀬たちの報告では、メイドカフェで女装した上、猫をかぶったような行動をする。
又、先程の応援にしろ、
応援の仕方に問題があった。
普通にやっていれば咎めなかったが、ああまでして他に流されるとは・・・
最近、お前がリーダーとしてこのクラスをまとめられると思っていた矢先にこれでは、
私も見込み違いだったかな?」

立ち直る事を許さないという風に言い放つ。
厳しい刀機の説教もそこで終わり、光樹は落ち込んだまま自室に戻ったのだ。


確かに流されすぎてると思う、周囲に・・・
奴隷ズの事だって、かなり性欲に流された結果だし、好意を持ってくれるのに(アレの虜になっているのもあるが)優柔不断な態度を取っている。

全て完璧に・・・なんて思っていないけど、最低限自分が主体的に動かなくちゃいけないし、奴隷ズだって抱いた手前、それに好意に応える為守っていけるような男にならなくっちゃいけない。
もっと、強くならなきゃ・・・
少なからず光樹はそう決心していた。
部屋に入ってため息をつきながらベットに身を投げ出す。
取り敢えず影汰の事より自分の事だ・・・まずは奴隷ズの事を何とかしなきゃならない。
このまま彼女達を側に置くなら、彼女達に大きな責任を持たなくちゃならないし・・・

コンコン・・・
そんな事を考えてると、ドアがノックされる。
少しおいてガチャリと開いたドアから未来、雪菜、量子、サラ、羽音の奴隷ズが入ってきた。
潤んだ瞳で光樹を見る未来が光樹の唇に唇を重ね、それが合図のように他の奴隷ズが続く。

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