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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 329

「今回の戦いに際して応援の生徒に行き過ぎがあったと運営委員会が判断した……運営委員会の結論は『どんな卑劣な行為もフィールド上でであるなら認めるが、どんな正当な行為もフィールド外では認めない』と言う事だ……勿論、ルールを守る事が前提ではあるがな」
理人は不機嫌な表情を変えずに続ける。
「運営委員会はD組応援団の3試合参加禁止を通達した……我がクラスは桜川光輝と西川羽音に3日間の自室謹慎……それから光輝は『女装禁止』と男宿から戻る事となっているぞ」
謹慎と聞いて落ち込む光輝に理人が言う。
「正直、俺としても女装は止めるべきだと思うぞ……今のお前は影汰に流され、影汰の色に染まって、影汰の引き立て役の三流イジラレキャラに成り下がってるからな……」
それを聞いてどよーんと更に落ち込む光輝。
しかし光輝以上に落ち込んでいる人物がいた。それは流だった。
試合が開始した直後に戦闘不能。その後もおいなりがつぶされたり、HGに追い掛けられたり、音宮の奴隷になったり…
流にとってこの試合はいろんな意味でイタイ内容だった。
「お…おいなり、まだ無事だってば…。」
軽く反論する流だったが、憤慨した西川羽音がそれを遮る。
「納得いかないわよっ!主犯格の影犬がお咎め無しだなんて!」

「お咎め無し…な訳ないでしょ…?」
奴隷ズのクールビューティ、綾瀬雪菜だ。
「…警備員に連れてかれてた…。」
羽音は絶句する。
「え…?」

「雪菜の言う通りだ…令状もある…。」
理人は深く沈んだ表情で呟いた。

「何とか…ならなかったんですか!」
理人に詰め寄る雪菜。
普段は『影犬』と罵り倒す雪菜だが、ケンカ相手だけに心配なのだ。
「手は尽した…光樹と羽音は謹慎で済んだが、危険人物の疑いあり…とな。」

「だったら私の歌のほうが…。」
珍しく弁護する羽音。
「影汰の最近の素行から判断した結果…だそうだ。」

「影汰くんはそんな…!」
光樹は言いかけて言葉を飲む…。
理都が絡めば武力行使に際限はないし…修行中や1-C戦での獣じみた戦いぶり…などを思い出した。
「山程…思い当たるフシがあります。」

「『心配すんな、精々留置所で一晩反省だろFUCK!』ですって〜?」
音無次郎(逮捕歴アリ)の言葉を通訳する菜乃花皐月。

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