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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 327

しかし冷静さが欠けたアインが投げた先にはジョーと倉之助ではなく、音宮裕子がいた。
そして…

ゴツッ、バキッ、バリッ
鈍い衝撃音+電撃音。
ひじりと音宮は同時に地面に倒れた。
絆創膏マークを着けて気絶…いやK.O判定される山本ひじり…そして…。

『す…すまん音宮くんっ!だ…大丈夫かっ!』
相変わらず命中率最悪なアインが叫ぶ。
『裕子くんっ!下がれっ!…だ、誰か裕子くんを回収…。』
音宮裕子女王様の無事を確かめつつ、対処を試みる真…。

「うるしゃあぁ〜い」
がば、と跳び起きインカムに叫ぶ女王様…しかし…?
「そんないっぺんにしゃべったら、ゆうこあかんないでしょお〜!?」
…何故か舌足らず…というかコドモ語…?

『ゆ…裕子くん?大丈夫なのか?』
「へいきだよっ!ゆうこたんつおいもん!」
『うん、いい子だね〜(にこにこ)…ってそうじゃなくって…。』
危うくNHKのおにいさんになりかける真。
…騒然となる1-D…
マネージャー達は裕子の異常をチェック…結果…。
「パターン青!三才児です!」
「一時的な…幼児退後と思われます。」

『びえぇぇ!こあいよぉ…あふろのかいじゅうだあぁあ(ゆうこたん)!?』
『んだとコラァ(ジョー)?』
『YO!兄弟COOLに行こうぜ、相手は子供?だぜ(倉之助)?』

グダグダな戦線を目の前にタイムをかける真…。
D組の状況は非常に厳しい。人質ごと凍り付けにされた春斗。殉職?した代門。さらには幼児化した音宮。まともに戦えるアインと百太郎も苦しい状況。
(この勝負もはや決着はついたな…)
真は悔しいながらも認めざるおえない状況だった。
「冷静に聞いて欲しい。」
真は面々を見渡す…裕子女王様、アイン、百太郎…おふざけの極みハードゲ〇までもが真剣な面持ちだ。
「降参する。」

…ベンチは一瞬静まり返った後…
まだ負けた訳ではない、ネバーギブアップ…皆、体育会系らしい精神論を声高に唱える。
「やめないかっ!試合は今日だけじゃないんだぞっ!」

…真の一言に、いきり立っていた1-D選手陣が静まり返る…。
「無理をすれば勝てる試合かもしれない…だが無理をさせる訳にはいかないんだ…。」
裕子やアインを押し退け、百太郎が真に掴みかかる…。

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