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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 322

勿論その着弾点は……
「……」
ひじりに気を取られていた偽ゴルゴが爆竹に気付いた
だが時既に遅し
「!!」
パーン
と、銃声に似た音と共に風船とはケタ違いな衝撃波が襲いかかった
爆風と呼ぶに等しい衝撃波…偽ゴルゴこと代門の手元から狙撃用ショットガンがこぼれ落ちた…。

百太郎を尻目に陣が駆ける。
「行くぜ偽ゴルゴっ!」
年代的に西部警察を知らない陣(と読者)にとっては黒スーツのスナイパーなぞ皆、ゴルゴか…。
「ダイモンですっ!」

反論する代門との間合い約3m…。
…格闘家の踏み込みが早いか?スナイパーの予備銃か?
…衝撃波によろめきながらも、イングラムを抜く代門が若干早い!?
「なんのっ!」
拳銃殺し…掴めば撃てない…と言われる事もあるが、コツを知らねば只の迷信…。
…リボルバーの回転『前の』シリンダー、撃鉄の動き云々…ではイングラムの様な小型マシンガンなら…?

「こうかっ!?」
「何っ!?」
がきっ!引鉄は絞られたが…陣の左手は前進途中のボルトを押さえ込んでいた!そしてカウンター気味に代門の顎を掌打で撃ち抜く…。
顎を砕かれ、派手に吹き飛ぶ代門圭介…殉職。
「ふぅ…練習で影汰と試した時は、成功率五分五分だったからなぁ〜?」
的確な撃発部位を押さえられなかったり、代門が返し技を身に付けていたらアウトだった…。

兎も角、1-Dに射撃の優位は無くなった。
 
陣とほぼ同時に走り出したひじり
百太郎の声、銃声に似た音が響いても振り向く事はしない
それは信頼ではなく確信からの行動である
そう、陣はやられたりはしないという確信である
「さてと…」
そう呟き前方に立ち塞がる流を見る
「さあ、逝っちゃいなさい!!」
「はい!!女王様!!(あぁぁ…誰か助けて〜!!)」
鞭で叩かれながら恍惚の表情でペットボトルを手に水剣を出す流
「…とりあえず言っとくさ。ごめん」
「え?」
申し訳なさそうに片手を挙げたひじりに流が短く声を上げる
一応、流も能力者で戦闘経験もあった。だがいかんせん彼は剣士ではないうえ操られた上での攻撃だ
流の水剣の一撃はあっさりとひじりに避けられた
そして次の瞬間、流の顔面にひじりの掌が押し当てられた
「『虎伏』!!」
走りの助走をそのままに流の頭を地面に叩き付けた
「きゅ〜……」
目を回す流
「ごめんさ、流。お前の仇は討つから許せさ」
誰が攻撃したんだか
そんな事は倉庫の隅に置いといて、ひじりは女王様に向かった

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