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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 321

「さあお行きなさい、ペットA!」
「わかりました、ご主人様。」

遂に音宮裕子のロ○ムにまで成り下がった水嶋流。
外部からすると、司令塔を失った軍のようにばらばらになるか・・・と思われた。
しかし、そこで内部分裂はしない。
何故なら彼等は、元々仲が良い。
それも陣、ひじりは武術の同門とだけあって、チームワークは抜群だ。
そして、背中を預けれるジョーなどの強者がいたら、想定外の事でも対応出来る能力を持っているのだ!

「さてひじり、君なら欝陶しい狙撃と、あのSっ気たっぷりな変態を、どう料理する?」
「あのハレンチ娘は自分の能力でなんとかなるかもしれないさ。でもあの狙撃は厄介さね〜」
ひじりの能力は超接近戦用の代物、とても狙撃相手に分の良い勝負が出来るものではない
「う〜ん確かに…遠距離攻撃が出来そうなのは今…」
ピシィ!!
「あぁ!!私は貴方の下僕、いや卑しい犬ですぅ!!」
「あんな状態だし」
そう言うと二人揃ってため息をついた
「ひじり〜なんか良いもの持ってない?」
「あ〜…良いものさね〜……」
ポケットに手を入れるひじり
ひじりは性格からか拾い癖があり、たまに変な物を拾っていたりする
本人曰く拾い食いは自分の生活サイクルの一部さ!!とのこと
そんなひじりがポケットから出したのは小石、飴、ゴム風船等々
「うーん…あ、」
「お、」
そんな中役に立ちそうな物が見付かった
百円ライターと爆竹である
「まぁ無いよりはましかな。ひじり、あの偽ゴルゴは任せてあのエロテロリストなんとかしてよ」
ライターと爆竹を手に持った陣が背中合わせに言う
「しょ〜がないさね〜…なんとか頑張ってみるさ」
そう返事を返すとクラウチングスタートの体勢をとる
「んじゃ一丁」
「やりますか」
そう言うと二人同時に走り出した
「……」
ホリの深い顔の人物、陣命名偽ゴルゴが無言のまま標準をひじりに合わせる
遠くから近付いてくる陣より攻撃に回ったひじりの方が危険度が高いと判断したからだ
だがこの後、その判断は間違っていたと思い知ることとなる

「させるか!!」
真っ直ぐ向かってくる陣に対し刀を振り下ろし迎撃の体勢を取る百太郎
だが
「えいっ」
その刃を交すと先程ひじりからもらったゴム風船を投げる
因みにパンパンに膨らませた状態である
そんな風船に刃を突き立てるともちろん……
バンッ
と破れた
だがそれだけではない陣の能力により強力に強化された衝撃波もオマケについてくる凶悪な爆発だ
その爆発をモロに受け吹っ飛ぶ百太郎
「くっ……だが!!」
吹っ飛びながらも陣もその衝撃波に巻き込まれたのを見ると足止めは上手くいったと感じた
「それにこの衝撃では彼処まで届くまい!!」
なんとか体勢を整え陣に叫ぶ
しかし陣は走る訳でも次の行動をおこすわけでもなくただ服についた埃をはたいていた
「あれ、なんでしょう?」
そう言い指差した先には火の付いた爆竹が宙を舞っているのが見えた

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