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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 318

ザワザワ・・・

ある意味1ーDで1番の危険人物、音宮裕子。
その眼差しは、キャプテンの真以外には獲物を前にした女豹のように、誰かをいつも狙っているようだ。

『え〜、後の二人は装備品らしいですけど、解説の黒鉄さん、これってありなのでしょうか?』 

音無の質問に、一呼吸を置いて、遠くを見ているように黒鉄は話し出す。

『過去に現理事長である公元主姫が、同様に自分のペットとして3人くらい、侍らせた時があった。
我々は反抗勢力であったから、そういうことには抵抗していたが・・・恐らく、認められるだろうな。』
『え?となると・・・』
戸惑う音無太郎を余所に、黒鉄巌は眼光鋭く、審判団を見つめる・・・。

OKの印である白い旗が上がる時、音無のマイクをふんだくって叫ぶ男が!

『いいかD組!
熱ければルールなんてどうってこっちゃねえ!存分に各自の能力をかませば、A組にも勝てるぜ!
俺が全て許可する!』
「ああっ、マイクを返して下さい、山田先生・・・。」

そう、今音無太郎からマイクをふんだくった人こそ、1-D担任、山田大次郎であった!

山田は音無太郎にニヤリと笑い、さらに言葉を続ける。
…ちっちっちっ…と擬音つきで指を振る山田先生…。
「山田先生?…そいつは世を忍ぶ仮の名前さ…。」

本来の業務に戻るべく、音無太郎はマイクを取り戻そうと躍起になる…。
「全国の山田さんに謝って下さい!そしてマイク!返して下さいっ!」
お世辞にも逞しいとは言えない太郎をあっさり跳ね飛ばし、変身モーションに入る大次郎…きゅぴーん!
「1-Dを努力!友情!そして勝利に導く男の名…ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング…。」
「止めいっ!」
どげし!黒鉄巌のツッコミ延髄切りが炸裂した。
「ぷろっ!」

奇声と共に吹っ飛ばされる山田先生。

黒鉄巌は、そんな山田の上にさらに自分の体を乗せ、黙らせながら、審判に話す。
「ほら、お主ども。教授の許可が出たぞ。
さっさと試合を始めんか。」

ちょっとした会談の後、音宮の主張は認められたらしく、試合は再開された・・・。
更に興奮して、音無太郎の実況まで激しさを増す。
まるで、自分まで会場の中にいるように・・・。
「おおっ!1-D音宮裕子の番犬・・・というか奴隷たちが二人一緒に襲い掛かる!!
狙いはアインハルトの攻撃で重傷を負った、牟田君のようです!」
「さぁっ〇〇くん!××ちゃん!やっておしまいっ!?」
ぴしぃ!ぴしぃ!
放送禁止な名前(無論本名ではない)を叫びつつ、問答無用で鞭を入れる裕子女王様…。
「あうぅっ!かしこまりました、裕子女王様…。」×2
ちょっと嬉しそうな表情で向かって来る変態カップル…示し合わせたかのようなハモり。
「ち…薄気味悪い奴らだ。」
ジョーも烏丸の薬のお陰で多少回復してはいたが…かなり萎える相手だ。
「クスクス…全ては裕子女王様の為に…。」×2
しかしこの二人もまた、1-Dの体育会系…フェンシングの使い手だ。

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