PiPi's World 投稿小説

香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

の最初へ
 315
 317
の最後へ

香港国際学園〜第二部〜 317

一方、D組の方も同じであった。
遂に風雲寺楓が、ダメージの蓄積に耐え切れず、ダウンしたのだ。
彼女の顔には脂汗が見える・・・。

「アイン君、剣君。私が何を言いたいか分かるか?
代門君みたいに牽制をかけるならともかく、君達は前線要員だ。
それも暴走していたら、代わりに受け付ける楓君の身にもなってみろ。
もう少しパワーを抑えて闘ってくれ。」
「つーより、真ちゃんは風雲寺君の事が心配なだけではないのか?」
「・・・。」
真面目に説教している真を、茶化すアイン。
どうやら真には、彼女の事が気になるようで・・・。
真は屈託のない笑顔を浮かべる。
「このクラスの皆を愛しているさ…だから、みんな…無理だけはしないでおくれ?」
上手くはぐらかされた気もするが…この人だからついて行ける…慈愛に満ちた笑顔が全てを丸く治めた。

「風雲寺くん…お疲れ様。」
…はにゃ〜ん…きゃぷてぇ〜ん…
「じゃ…後は頼んだぞ音宮くん。」
…え?…
真の振り向く先に、高笑いを上げる…。
「お〜っほっほっほっ!」
1-D最終兵器!音宮裕子!
「『女王様』とお呼びっ!」
ぴしぃ!ナレーターに鞭が…痛いっ!それ痛い!痛いってば!
…あうぅ…失礼しましたぁ…1-D最終兵器!音宮裕子『女王様』!ご指名です!

「風雲寺さん…貴女の努力…無駄にはしなくてよ(ネンネはすっこんどれ、ボケがぁ!)。」
そっと楓の手を取る裕子。
「ゴメンね、音宮さん…私が至らないばかりに…(このエロババァ!ブチ殺すぞ?)。」
力なく…いや、骨も砕けよと握り返す楓。
「友の屍を乗り越えて、いざ掴まん、栄光の勝利(寝とけやオラッ!)!」
裕子の口上に沸き上がる1-D…ごすっ…騒ぎに紛れ、こっそりコメカミに一撃…昏倒する楓。
「きゅう?」
「あぁ!風雲寺さん…しっかりなさって!」
失神した(させた)楓を抱き抱え涙する(嘘泣き)音宮裕子…。
おいっ!担架だっ!と慌ただしく運び出される楓に、心の中で罵声を浴びせつつ…真にすがりつく…。
「あぁ?キャプテン!私…どうしたらいいのか…?」
…すりすりぷにぷに…
裕子のおいろけの術が効いているのかいないのか…真は優しく裕子を引き離す。
「大丈夫…音宮くん、君なら出来るよ!」
…はにゃ〜ん…きゃぷてぇ〜ん…
…ってコイツもか。

円陣、そして気合の声と共にスタジアムへ駆ける選手たち…。
「百合安くん、紅茶おかわ…。」
がちゃん!いささか乱暴にティーカップが出された。
「罪な人ですね…本当に…。」

真自身、どうなのか解らないが…向こうはどっちも本気なようだ。
…やれやれ…と紅茶を含む真…。


…試合再開…

「お〜っほっほっほっ!」
1-D最終兵器、音宮裕子女王様…鎖に繋いだ少年少女を引き連れ入場…。

え?

『お〜おぉっと!既にD組交代メンバーは最後の一人の筈…?はい?
…え〜…音宮裕子選手…あの二人はペット?…女王様としての『装備品』だと主張している模様です!』

SNSでこの小説を紹介

学園物の他のリレー小説

こちらから小説を探す