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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 314

「逃がしませんよフゥゥゥ!」
陣、ひじりコンビの連撃も…ハー〇ゲイの怪しい身のこなしに翻弄されるばかり…。

そして1-A、1-D両クラスにとって問題の喧嘩馬鹿、ジョーとアインの対決…。
「うんがあぁあ!」
巨大な掌が鉄球を打ち返す。
「この原始人めがぁ!」
『下がれアイン!』
馬鹿対決まっただ中のアインに、真の激が飛ぶ。
「しかし…!」
なおも鉄球を振りかざし、間合いを取る。
『…百合安くんオープン回線だ…(小声)。
…忘れたのかっ!君達の痛みは誰が肩代わりしているのかっ…!?』
…フレー…フレー…1-D…!…
1-D側陣地後方から…健気としか言い様のない声援が聞こえてくる…。
メンバー全員の苦痛と疲労…そして団旗をその一身に背負う風雲寺楓…ついさっきアインが受けたダメージによろめきながらも、団旗をはためかせ、エールを送っているのだ…。

勝手な行動をとっていた1-D選手達…真の指示で代門の援護射撃の中、春斗を残し後退する…。
「…アイン殿…拙者とて因縁はあるが…今は私情よりもクラスの勝利…身を粉にして我等を支える楓殿に応えましょうぞ!」
百太郎がアインの腕を引く。
「蛮族の勇者…勝負は預けたぞ!」
捨て台詞を残してアインもまた後退…予備のハンマーの位置までダッシュした。
「逃がすか!」
追いすがるジョーだったが散弾の弾幕に阻まれてしまう…。

『アイン!代門!春斗!今だ!』

…序盤に使ったものとはまた、違った細工が施してあるハンマー。
「うぉお…らっ!ぬぉおっ!」
アインは腕も千切れよと連続投擲、そしてそれを代門がクレー射撃の要領で撃ち砕いてゆく。
破片と共に液体が四散…前線に降り注ぎ、その中心には春斗が新たな火柱を起こそうと激しく腰を揺すっている…?
「おっけえぇい!」
…この臭い…ガソリン?いや灯油か!…
流は全てを理解したが、皆を避難させている暇はない!
「間に合うかっ!?」
春斗の股間めがけ、ジェット水流を放つ!
「ばっち来ーいっ!」
イカれたボイラーの様な激しい水蒸気…。
「セイセイセイ…流儀には反しますが…。」
ポージングするハー〇ゲイ…その広げた両の掌から火球がほとばしる!
「ゴールドフィンガーフゥウウウ!」
…スタジアム中央部が爆炎に包まれた…。
…燃料気化爆弾…1-Dはチームワークと各自の能力でその大技をやってのけたのだ!
「だあぁっ!」
咄嗟にジョーは腕を巨大化させて、爆風を避ける。
そして爆発を見抜いた流は、至近にいた理都とひじりを抱え、物陰へ逃げる。


爆煙の立ち込める中・・・
「おい、水嶋。」
「何だ?俺の名前は流でいいぞ。」
「じゃ流くん。陣はどこだ?」
「いや、咄嗟に近くの君達だけしかかばえなかったからな。他がどうか分からなかったんだ。」
「そうだったのか、サンキュな。
で、陣は・・・」
山本ひじりが硝煙の中、見回してみると、
爆発で大火傷を負いながら無事なジョーの姿は確認できた。
しかし陣の姿が見当たらない。

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