香港国際学園〜第二部〜 312
実はこの小笠原春斗、場合によってはどこでも気に入った男に迫る、危険極まりない奴だったのだ!
今の所、狙っているのは流だが・・・、
「セイセイセイセイ!
早く私のいきり立ったモノを味わって下さい!でないと、強制的に・・・」
「やかましい!テメーは俺の手で消火してやる!」
「おお、抜いてもらえるなんてナイスですねえ〜、
ではよろしく!」
「違う!」
まあ、端から見たら何と漫才チックなやりとりだことか。
色んな意味で危険だと判断した流は、予め持っていたチューブ付きタンクを用意した・・・。
そして!
普段の500mlボトルの水剣とは訳が違う…鉄も切り裂くジェット水流…。
「この、エロテロリストがっ!」
正に光の奔流…その姿はジェダ〇の騎士か…ライトセーバーの如し一閃!
激しい蒸気を巻きあげながら、ハー〇ゲイの灼熱の魔剣?…を打ち払った。
…ばしゅう〜っ!…
人間災害、小笠原春斗…流の消火活動にもめげず、激しく腰をグラインド…炎の再構成を試みる…。
「させるかあっ!」
今度は小型のボトル缶を投げつけ…指を弾くと水圧が変化…ちょっとした手榴弾の様な小爆発…。
何とか堪える春斗に激を飛ばす真。
『頼むぞハードゲ〇!そのまま釘付けだ!』
ふざけた態度は陽動か?中々前線への合流が出来ない流…。
…前線では…
…ばきーん!ばきーん!…
射撃部員のショットガン…散弾の弾幕と一粒弾による狙撃…器用なタマの使い分けと、影汰程ではないにせよ正確な射撃が厄介だ。
理都とジョーが大技に出ようとすればたちまち銃撃に阻まれ、大きな隙を見せてしまう。
援護を受けながら堅実に攻めるアインと百太郎。
「これ以上…風雲寺君に負担をかける訳にはいかんのでな…。」
アインは隙のないハンマー攻撃でジョーを牽制…。
「…語り合うゆとりも無いらしい…。」
タイム中…予備の太刀に換えた百太郎も同様だ…落ち着きを取り戻した剣技が冴える。
後方でダメージや疲労を請け負いながらもエールを送る…応援番長、風雲寺楓の健気な姿が…1-Dにチームワークをもたらしていたのだ。
そして指揮系統を分断された1-A…陣とひじりが流の救援に駆け付けた…。
「流っ!大丈夫かっ?」
「…ていうか…何してるさ…。」
流を寝技に持ち込み、三角絞め…激しく腰を擦り付けてる春斗…辱めを受ける流の姿にドン引きする他ない陣とひじりだった。
「…たしゅけてぇえ…。」
再び春斗の髪が紅く染まり灼熱の魔剣が…。
…ぴぴぴぃい〜っ!…
審判員がホイッスルと共に現れ、小笠原春斗にイエローカードを出す。
「指導っ!試合中のセクハラは禁止ですっ!」
「セイセイセイ!セクハラとは失礼なっ!」
憤慨する春斗。