PiPi's World 投稿小説

香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

の最初へ
 307
 309
の最後へ

香港国際学園〜第二部〜 309

「その前に、理都殿にも目を覚まして頂く必要がある…この剣に賭けて!我は大義に…。」
「だから聞けってばよ!」
どごすっ!
「ぷぎゅ。」
百太郎の頭に理都の踵が振り下ろされた。
「だったらゴチャゴチャ言ってねえで…折角の喧嘩だ…楽しもうぜ!?」
「ふ…気に入ったぞ理都殿っ!」
…拳と剣が火花を散らす…。

…一応、優勢だが、グダグダな戦線に大わらわな1-Aベンチ…。
「ゴルァ!?聞いとんか原始人っ…こほん失礼…理都さんとの通信依然、感無し!」
インカム切ったままの理都にブチ切れ金剛な未来…。
ジョーの通信は罵声と怒号しか聞こえてこないし、流(存在薄)は行動不能…。
…光樹、影汰、こんな時に何処で何を…?
ふと応援席を仰ぐ未来…。

…1-A応援席…
「…ゆあせるふ!まいせるふ!生きてるんだから…♪」
歌って踊って萌えっ〜!であった。
彼らもまた『ひかるえった』として闘っていたのだ!
しかし、黙っちゃいないのが奴隷ズ。
…量子がひかるちゃん(光樹)を取り押さえ「後は任せて」と耳打ち。
そしてサラは、えったちゃん(影汰)と揉み合いながら射撃能力をコピー、影汰の仕込み銃を誤作動させた!
「あぅっ!?」
脇腹にゴム弾を喰らわせ、縛り上げる。

替わりに雪菜が連れてきたのは、伝説の歌姫『リン=ミンメ〇』に雰した羽音。
…影犬ごときが…という差別はないにせよ…彼氏が男友達とつるんで、構ってくれないのが面白くない…という所か?
「最近出番少ないしねっ!」
80年代なポーズをキメる羽音。
…それが本音…てゆーか、影汰くんには悪いけど助かった…
胸をなで下ろす光樹。

「私…歌いますっ!」
1-A、真の歌姫…西川羽音の姿がスクリーンに大映し、歓声が上がる。愛と癒し…遥か昔のラブソング…。
「影汰くん…少し休もうか?」
光樹の言葉に同意する影汰。
「いい子ですね…あの子達…。」
彼もまた、その真心を理解していた。
何時もの奴隷ズ的な…光樹のご褒美目当てや、影汰に対する悪意の気配もない(多分)。
やり方は強引だったが、常に最前線で体を張る光樹と影汰へ、奴隷ズ一同からの労りが感じられた…。


…覚えていますか…目と目が合った時を…♪(イメージ)


『ホゲェ〜っ、ボエェ〜っ♪(現実)』

…1-B戦のフィニッシュ『地獄のシンフォニー八神陣リミックス』それが会場全体で再現された。
何と、羽音は音痴だったのだ!
何とも聞くに絶えない、テンポも音程も外れた歌が、会場中に木霊する・・・。
しかし、当の本人だけは気持ちが先に進むのか、マイクを手放さない。
どうやら自分だけの世界に入っているようだ。
「ちょっと、あの子が音痴だったなんて、何で言ってくれなかったの!」
「知らないヨ!」
何とも言い難い状況のサラに、耳を押さえて、苦しむ一歩手前の雪菜が文句を言っている。

強引に交代させられたとは言え、少し彼女たちに感謝していた光樹、影汰は引き攣った笑いを見せていた・・・。

SNSでこの小説を紹介

学園物の他のリレー小説

こちらから小説を探す