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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 305

幾重にも巻き付いたチェーン、そして電撃!

『アインハルト=ベルガー応援歌〜!』
…無敵の力はクラスの為に!ゲルマン魂、パイルダーオン!
飛ばせ!鉄球!ハンマー投げ!
今だ!出すんだ!ミョルニール!
雷神ゴー!雷神ゴー!…
…畜生…三倍返し…に…
膝をつくジョー。
応援団名物『大音唱』かつて、歴史上の戦いで東京都心から富士山の頂上まで届いたと言う…。

…その頃1-A後方…
呆気に取られている山本ひじりと八神陣。
「打って出るさ?」
「いや待て…何か聞こえないか…?」
絶対音感を持つ、陣…。
八神陣はギターを構える。
「『この歌』を増幅して奴らにぶつける!ひじり、スピーカー弾だ!」

…八神陣の機転、きっかけは数刻前の1-A応援席…
劣勢をどうにかしようと大声を張り上げる一同だったが…連係のとれた正規の応援団相手に、その声援も呑み込まれつつあった…。
そんな時、何故か光輝と影汰の姿はない…。
大きなバッグ一つ提げ、更衣室へ向かう影汰と、それを制止しようとする光輝。
「1-D応援団を制圧?何考えてんだよ!」
「今の僕たち…他に何が出来るんですか?」
結局、更衣室までついてきた光輝。
鍵をかける影汰に詰め寄る。
「間違ってる!こんなの絶対間違ってるよっ!」
襟首を掴む光輝の手を払い除ける影汰…光輝は力なくしゃがみこんだ…。
「最低だよ…君はいつからそんな男に…?」
「勝つ為に手段は選べません。」
バッグを開け、その中身を光輝に差し出す…。
店から持ち出した衣装…人気美少女アニメのコスプレだ。
「ふたりはプリキュ…。」
「あぁぁぁ〜っ?駄目っ!それ以上言っちゃ駄目ぇ!」

…こうして、1-A応援席に…助っ人応援団、謎のアイドルデュオ『ひかるえった』の参戦となった…。
…スタジアム激戦区…
気力の萎えかけた理都とジョー…そして、行動不能となったままのリーダー水嶋流…早くも絶対絶命の1-A…。

…もう駄目か…やっぱ俺に…リーダーなんて…自分では…もっと器用な奴だと思ってたんだけどな…

『剣百太郎!応援歌〜っ!』
1-Dは一斉にたたみかけるつもりか?百太郎までも前線に投入する様だ。
相も変わらず熱い応援歌が…。

…男はいつでも!スタジアムの真ん中で!…
プリティで!キュアキュア!…
香港島をさすらう剣豪〜!その名は…
…プリッ〇ュア〜!…

…何か変…?
…ざわめくスタジアム…熱血な歌詞とは正反対の…スゴく恥ずかしい歌詞とが不響和音を起こしているのだ…。
いや、恥ずかしいを通り越して常人にはイタい!としか言い様のない『萌え』なアニソンが、空間を制圧しつつあった!

「ひじりっ!スピーカー弾、あるだけぶっ放せ!」
「おうさ!」
激しいビートを刻む陣、ランチャーを連射…スピーカー弾をバラ巻くひじりの姿があった…。
説明しよう!
1-A応援席、ひかるえったの歌声を拾い、八神陣の『音波を操る能力』で増幅しているのだ!
ペースを乱される1-D…。

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