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香港国際学園〜第二部〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜 31

その頃学園では、スタジアムに残されたメイドロボの処分に頭を抱えていた。
問題の水素爆弾は何とか除去できたが、メイドロボ自体が全く分解できない構造だった。
さらに制御部分と動力部分がブラックボックスとなっており、また水素爆弾を除去した為再始動したら最後、外部からは止める事が出来なくなった。
そのためか用務員のやなく、警備員の刹那、それに校長の才英の三人は対応に苦よしていた。

分解不能、とはいえ小一時間程の捜索でやなくがコッピットハッチらしき物を発見した。
「ビンゴ…かな?うん、僕ってば探し物得意だしい?」
「流石の天才…中略…××科学者でも完全自律までは無理だったか?」
やなくと刹那の冗談混じりなやりとりに憤慨する才英。
「ふざけてる場合か!中にまだ、人がいるかもしれないんだ!」
才英は懐から桐山重工9mm拳銃…シグザウエルP220香港仕様…を抜き放つ。突然の行動に驚く二人をよそに弾倉を確かめ初弾を装填する。
「徹甲弾を使う、跳弾来るぞ!下がってろ!」

ハッチの継ぎ目、歪みの大きい辺りに全弾叩き込む。甲高い銃声と、高硬度の金属音がスタジアムにこだました。
「これなら…行けるか…?」
わずかに隙間のできたハッチを確認する才英、今度は服を脱ぎ始める。
「どこに行く気だ校長先生?」
溜め息をつき呆れた様に問う刹那、返答はわかりきっていた。北川才英の『能力』、液化能力で隙間から侵入するつもりだろう。
「服を脱いだ状態の完全液化なら…」
「んなこたぁ聞いてねえよ『校長先生』!」
『校長先生』という呼称を強調し掴み掛かる刹那。

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